頚椎後縦靭帯骨化症

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頚椎後縦靭帯骨化症とは?

後縦靭帯は脊椎後面を縦走し、脊椎を支持する組織です。これが部分的に厚みを増し、骨と化し、症状が現れた状態を後縦靭帯骨化症といいます。
後縦靭帯骨化症は頚椎や胸椎に発生し、原因は不明であり、特定疾患(とくていしっかん:原因不明で治療方法も確立されていない病気)の指定がなされています。   骨化巣自体が症状を引き起こす場合と、椎間板ヘルニアや脊椎症を合併して症状を出す場合があります。外傷により突然、脊髄損傷を起こすこともあります。   脊髄の圧迫:手指のしびれや使いにくさ、歩行障害などの症状が現れます。
神経の圧迫:肩から上肢のしびれや痛みが主な症状として現れます。

診断

頚椎レントゲン撮影、断層撮影、CTスキャン、MRIなどを用いて、骨化巣の範囲や程度、脊髄の圧迫程度、合併病変を診断します。

治療

症状が進行し始めると保存的治療の効果は期待できなくなります。このような場合には、手術治療が適応になります。手術には前方手術と後方手術があります。
前方手術:頚椎の前方から脊髄を圧迫している骨化巣を摘出し、摘出した部分に腸骨から採取した自家骨を移植します。セラミックを移植することもあります。
後方手術:骨化巣には手をつけずに後方から椎弓形成術を行い、脊柱管を拡大します。
それぞれに一長一短があります。私どもは1~3椎体までは前方手術を基本としています。難易度の高い手術のため手術適応には慎重な判断が求められます。頚椎後縦靭帯骨化症で悩まれている方は脊椎専門外来(別ページに説明あり)まで気軽ご相談ください。

このページは以下に掲載された記事より抜粋して再掲したものです。
平成14年4月26日発行ふれあい第6号脳神経外科講座より

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