耳寄りな講演会in野々市市郷公民館「パーキンソン病の治療」

令和5年12月15日、野々市市郷公民館様からのご依頼で、耳寄りな講演会「パーキンソン病の治療」を実施しました。17人の方が参加されました。講師は池田副院長です。

パーキンソン病は、脳内の神経伝達物質ドーパミンを作る神経が変性してドーパミンが減少することで起きます。主な運動症状はふるえ、こわばり、筋肉が固くなって体が動かしづらくなることがあります。

今回の講演会ではパーキンソン病の治療として薬物療法・手術治療・リハビリ治療をご紹介しました。

薬物治療では、ドーパ薬剤についてご説明しました。パーキンソン病を錆びた自転車にたとえると、ドーパミン(油)が不足することで症状が出てしまいますが、薬剤がさし油の役割を果たし、動きがよくなります!

手術療法では、脳深部刺激療法(DBS)や視床凝固術をご紹介しました。手術を行った患者さんの動画を用いて術前後の改善の様子をお見せしました。

リハビリ療法では、筋肉注射とトレッドミル歩行訓練をご紹介しました。姿勢異常の患者さんがリハビリを経てどんどん姿勢がよくなる過程の写真を見せてご説明しました。

パーキンソン病は早めに治療を行うことで将来必要になる薬を減らすことができます。早期の受診が大切です。

アンケートでは「病気に対する理解が深まった」と感想を多くいただきました。実際に写真や動画を見ていただくことで具体的にイメージしながら聞くことができたと思います。

毎月行っている行事の講師としてのご依頼で、これまでにも当院から各職種の講師が講演を行わせていただきました。当院近隣にお住いの参加者が多いかと思いますので、当院がどのような診療を行っているのか、どのようなスタッフがいるのかを知り、身近に感じていただけたのではないかと思います。