病院長のご挨拶


①病院長

病院長 山本 信孝

 金沢脳神経外科病院は昭和55年(1980年)5月21日に創立しました。私が金沢医科大学脳神経外科教室に入局したのもほぼ同時です。その頃の病院は入院患者さんも外来患者さんも少なく職員も30人程度だったと記憶しています。それから40年が過ぎ、今では職員数は10倍以上となり10を越える専門職が多くの患者さんの治療にあたっています。

 当院の診療の中心は脳卒中(脳血管障害)です。脳卒中は治療が難しい疾患と思われがちですが、近年は血管がつまって起きる脳梗塞に対しては血流を再開させる薬剤の使用やカテーテルで直接血管の詰まりを取り除く方法が進歩しています。血管が破れる脳出血に対しては手術が必要な場合局所麻酔で血腫を吸引する方法がとられることが多くなり、くも膜下出血については出血の原因となる脳動脈瘤を直接手術的に潰してしまう方法だけではなくカテーテルをもちいて血管内から動脈瘤に栓をしてしまう方法も行えるようになりました。脳卒中治療については地域の皆様や医療機関からの信頼もいただいています。

 しかし、治療方法の進歩はありますが、後遺症を残したり、残念ながらお亡くなりになったりする方も少なくありません。脳卒中の治療は予防に優るものはありません。そのため日頃から生活習慣病に対する注意など健康管理が重要になります。そのための一般の方を対象にした勉強会(脳卒中どのようなものか)も今まで以上に積極的に行っていくつもりです。

 脊椎疾患の治療も積極的に行います。手のしびれや足のしびれがあり脳卒中を心配して来院される方も多くおられますが頚椎や腰椎の異常による症状であることもしばしばあります。まず投薬やブロック注射などの治療を行いそれが無効な場合には病巣部位を的確に判断したうえで手術を行う場合もあります。もちろん、症状が強かったり手足の麻痺が起きたりする場合には早期の手術治療を検討します。そのしびれ感が末梢神経障害による場合には末梢神経の手術も検討します。

 パーキンソン病や振戦(手の震え)など手術とは無縁に思える疾患でも脳の中に電極を植え込み刺激するなどで症状が緩和される場合もあり、当院は数少ない実施施設です。それにより生活の質の向上が期待できます。また顔面痙攣や三叉神経痛など放置しても生命には関わらないものの非常に不快な症状にも積極的に治療をしていきます。

 外来では脊椎、機能外科(パーキンソン病など)、頭痛、てんかんなど各専門医が担当します。通常外来を受診していただければそれぞれ適切な専門外来受診を手配します。当院では通常の外来以外に救急車で来院される方や時間外に受診される方も多くその対応にもあたっています。

 これからも職員一丸となり地域医療の期待に応え貢献してゆく所存ですので皆様のご批判やご意見を頂戴しながら努力いたします。なにとぞよろしくお願い申し上げます。

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