本院は県内で最も多く脳卒中患者の治療を行っています。平成27 年度の修正DPCデーターでは、年間522例の脳卒中患者を受け入れ、石川中央二次医療圏における脳卒中患者の推定シェア率は25 ~ 30%に達します。
脳卒中は大きく、脳出血と脳梗塞、くも膜下出血の三つのタイプに分かれます。脳卒中の治療は、先ず診断が大事です。CTやMRIを用いて、脳出血か脳梗塞か、あるいはくも膜下出血かの鑑別診断を行います。診断がついたら、さらにMR 血管撮影やヨード造影剤を用いた脳血管撮影を行って原因診断を行います。それから治療へと進みます。治療には薬物治療を中心にした保存治療と手術治療があります。手術治療には、開頭手術と血管内手術があり、後者で今回導入した血管撮影装置が威力を発揮します。
この装置は脳動脈瘤の塞栓術や脳梗塞超急性期の動脈内血栓回収術に大変適した最新技術が用いられており、使い勝手が良いことから術者の満足度は大変高いと言われています。当院ではこの装置をフルに活用して、今まで以上に地域の脳卒中患者さんの救命と機能改善を図って参ります。
さらに、この血管撮影装置による心臓カテーテル検査や治療にも対応できるよう準備を進めています。2016 年秋号(vol.64)の「ふれあい」で述べましたように、虚血性心疾患と脳卒中は併存することが多いことから、両方の専門医が協力して治療に当たれる体制が理想です。これからも「その理想」に向けた取り組みを続けて参ります。

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