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■ヘルニア手術 負担減 -切開たった2cm-■

【記事内容】

【ヘルニア手術負担減 切開たった2cm 金沢脳神経外科病院 佐藤病院長が確立】

体を支える腰椎の外側にできて診断や治療が困難とされてきたヘルニアを、2cm程度の小さな切開で治療する手術法を、金沢脳神経外科病院(野々市町徳用町)の佐藤秀次病院長が確立した。佐藤病院長によると従来の術式に比べ出血量、痛みともに非常に少なく、術後すぐに歩行が可能で、95%の患者が腰痛から解放され日常生活に復帰できたという。3日から東京で始まる日本脳神経外科学会総会で発表する。

【術後すぐ歩行可能】

このヘルニアは、神経が腰椎を構成する椎骨の外側に出て圧迫されてできるため、「超外側型腰椎椎間板ヘルニア」と呼ばれる。発見が難しく、治療も患部を大きく切開して椎骨ごとヘルニアを取り除く大がかりな手術が一般的だった。
佐藤病院長が確立した力法では、腰の後ろをわずかに切開して直径16mmの筒を患部まで挿入し、手術用顕微鏡を見ながら先端にはさみがついた特殊な器具などを使って神経を圧迫している部分を摘出する。手術時間も一時間半程度で済む。
従来の切開手術に比べて患者の負担が軽い顕微鏡手術は米国で開発され、国内では佐藤病院長が先駆的に技術を応用している。現在までに同病院で執刀した腰の顕微鏡手術は821例で、超外側型ヘルニアはそのうち20%近い160例を占めた。これまでの切開手術では敬遠されていた七十歳以上の患者への執刀も多いという。      
佐藤病院長は「高齢化が進む中、患者の負担が極めて軽いこの方法がこれから主流になるだろう。一人でも多くの人がこの手術を受けられるようにしたい」と話している。

【高齢者に福音】

脳神経外科疾患の治療に詳しい飯塚秀明金沢医料大教授 この手術法が優れている点は極めて低侵襲(ていしんしゅう・体への傷が少ないこと)で安全性が高いことだ。患者の負担は軽いが、優れた技術を持つ医者でないとできない。佐藤病院長は、この技術を先駆的に取り入れてきたからこそ可能になった方法と言える。今後ますます増える高齢者にとっても福音となるだろう。