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■2007年11月16日発行 秋季号(第28号)■

生活の質を重視した腰椎手術
登録医療機関紹介コーナー
患者さまの信頼と満足が得られる病院を目指す
県下初脳卒中ケアユニットの設置について
第15回救急症例検討会
学会講演会活動
脳卒中連携パスセミナーに参加して
患者さんコーナー
キャリードリーム音楽ショー
より多くの救命を目指して・・・「トリアージ勉強会」
ふれあい健康相談

”生活の質を重視した腰椎手術”

 生活の質を低下させる病気や身体の障害は、自立した生活を望む人々、とりわけ高齢者にとって大きな脅威です。そのような原因の内、大変多いのが腰痛や坐骨神経痛、歩行障害を引き起こす椎間板ヘルニアや腰椎症、脊柱管狭窄症です。症状の軽い段階では、保存的治療によって「上手につきあう」ことができ、生活それ自体には大きな支障がないのが普通です。しかし、これらの疾患は、加齢に伴い進行する傾向がありますので「上手につきあう」ことが限界に至ることも少なくありません。正常な生活の維持が困難になった段階では、外科治療が最後の頼みの綱として期待されますが、手術治療のもつ危険性と不確実性、さらに腰椎手術は大手術との一般認識によって、生活の質が悪くても「手術は避けたい」という意思・傾向が強かったように思われます。しかし、現在、長年の腰痛、坐骨神経痛、歩行障害などからの解放を願って、県内外から多くの方々が本院を受診されています。それは、腰椎手術の低侵襲化が実現し、手術効果と安全性が飛躍的に向上した結果といえます。本院のMD手術は、小切開、少出血、短い手術時間、軽い疼痛、早期離床・退院などが特徴で特に通常、手術を行うことの困難な高齢者にとって福音と受けとめられています。高齢者が生活の質に満足し、長生きできてよかったと実感していただけるよう、今後も手術治療をさらに改良して参ります。また、高齢者の自立的生活の促進は、進みゆく高齢化社会を経済面から支えることにもなると考えています。

病院長 佐藤 秀次


”登録医療機関紹介コーナー”


院長 永嶋 清和 先生
ながしまクリニック
内科・胃腸科・外科
白山市北安田町972-1
電話番号:275-1115

【安心して何でも気軽にお話できるホームドクター】

 今回は、安心して受診できる地域のホームドクター(在宅療養支援診療所)として松任地区を中心に活躍されている永嶋先生をご紹介します。
  千代野ニュータウンより徒歩5分、宮北通りの北安田交差点角にある、ブティックを思わせるガラス張りのおしゃれな建物が「ながしまクリニック」です。クリニックは、先生の出身地である美川からも近いこの場所に平成17年3月に開院したとのことです。
  クリニックの中に入ると、明るく安らぎのある待合室があり、先生は笑顔で私達を診察室に迎えてくださいました。
  先生は、自治医科大学を卒業され石川県立中央病院で全科を研修後、地域の中核病院や診療所の勤務を通してプライマリケア・地域医療に力を入れて様々な経験を積んでこられました。その経験を生かして、消化器疾患の内視鏡を使った診断・手術だけでなく、生活習慣病などの慢性疾患から漢方によ治療、風邪やけがなどの急性疾患などの診療に昼夜をいとわず対応しておられます。
  「趣味は特にありません。仕事かな…」とおっしゃる先生ですが、取材中、何度となく出た「患者さまの負担が少ないように」という言葉からも、常に患者さまのために腐心される様子がうかがえます。そんな先生のもとには近隣の方々はもちろん、出身地の美川や勤務医時代の川北、遠くは穴水からも先生を慕って来院されています。
  地域の皆様が24時間365日、安心して医療が受けられるように、脳神経外科専門病院として、地域に根ざしたホームドクタ
ーと良い連携関係を続けて行きたいと今日の取材を通じて感じた次第です。

【先生の経歴】
平成2年 自治医科大学卒業
平成2年4月 石川県立中央病院研修
平成4年4月 市立輪島病院・舳倉島診療所
平成5年4月 公立穴水総合病院兜診療所
平成8年4月 石川県立中央病院後期研修
平成10年4月 公立穴水総合病院
平成11年4月 川北温泉クリニック
平成13年4月 公立穴水総合病院
平成17年3月 ながしまクリニック開業

【所属学会】
・日本内科学会
・日本消化器病学会
・日本消化器内視鏡学会
・日本糖尿病学会
・日本プライマリケア学会
・日本人間ドック学会


”患者さまの信頼と満足が得られる病院を目指す”

「脳神経外科専門病院として地域の医療に貢献したい。」

 との思いで当院が開院して早いもので27年余が経ちました。当時は、脳神経外科や神経内科がどんな病気を診るのかさえ、地域の方々には十分に理解されておらず、職員は説明に苦労したようです。
  この間、高齢化の進展や疾病構造の変化等により、医療制度も大きく変化し、医療提供体制では、機能分化が進められ、医療の質の面では、当然のことながら、医療の安全が一段と求められるようになりました。また、死亡原因の上位を占める、がん、心疾患、脳卒中などについては、地域ネットワーク化などによる拠点病院化が進められております。
  このようななかで当院は、平成20年10月完成を目途に、この8月に新病院の建設(移転場所:野々市町郷町蹴-2<国道8号線専福寺交差点横>)に着手いたしました。
 新病院の主なコンセプトは次のとおりです。
@脳卒中の集中的治療を行う「脳卒中センター」(仮称)の設置
A病棟で回復リ八ビリを集中的に行 う「リハビリテーションセンター」 (仮称)の設置
B椎間板ヘルニアや脊柱管狭窄症などの治療を行う「脊髄・脊椎センター」(仮称)の設置
C快適な療養生活のための患者アメニティーの重視
D患者動線短縮のための外来部門の集中化
E電子力ルテやMRI画像などのIT化による情報の一元化
F環境に配慮した冷暖房などの熱源設備の採用
 など、以上のようなことに思いをいたし、新病院の建設を進めておりますが、病院は何といってもソフトの部分が最も重要であると考えています。それは、医療の安全、医療の質、そして患者様に対するサービスだと考えます。
  新病院の建設を機会に、ソフトの部分をも]段と充実させ、患者様から信頼され、満足していただける脳神経外科専門病院を目指していきたいと考えています。
  よろしくご支援の程をお願い申し上げます。

事務長 谷 寛憲


”県下初脳卒中ケアユニットの設置について”

 当院では、脳神経外科専門病院として更なる医療提供体制の整備充実を目指し、新たに脳卒中ケアユニット(6床)を設置し、10月-日に石川社会保険事務局に石川県で初めて施設基準の届出を行い、受理されました。
  脳卒中ケアユニットは、脳梗塞などの虚血性脳血管障害の発症から3時間以内に行なわれる「血栓溶解療法」にも対応した脳卒中専門の集中治療室であり、脳神経外科の専門医をはじめ、常時、患者様3人に1人以上の専従の看護師と理学療法士がチームを組み、さらに放射線技師、薬剤師、臨床検査技師、管理栄養士、医療ソーシャルワーカーらの強力なサポート体制により24時間弼日]丸となって治療に取り組んでいます。
  脳卒中は、ある日突然に発症し、また重い後遺症が残ってしまうこともある怖い病気ですが、発症から短時間に迅速に治療を開始し、充実したリハビリテーションを行うことで驚くほど回復される患者様も大勢おられます。
  今後は、症状に応じたより適切で効果的な治療・リハビリテーションの充実と、地域の中での急性期から回復期、在宅までのスムーズな連携体制の整備等に取り組んでいきます。

経営サポート課長 酒谷 一成


”第15回救急症例検討会”

 今年2月から6月末日までに当院へ救急搬送された粥件の中からご要望のあった症例とt-PA(脳梗塞などの血栓溶解療法に用いる薬)を使用した3症例について熱心な討議が行われました。 また、検討会に引続き、山本副院長が「クッシング潰瘍の発生機序」と題して小勉強会を行いました。 次回は、12月5日に開催をしています。


”学会講演会活動”

 10月3日に東京で開催された日本脳神経外科学会総会で、佐藤病院長が「椎間孔内・外に責任病変を有する腰椎変性疾患の診断と最小侵襲手術」について発表しました。24日にはグランドホテル松任で白山ののいち医師会の先生方に「認知症における地域連携の必要性」と題してお話しをしました。また10月18日に白山市民交流センターで山本副院長が白山市健康大学の皆さまに「脳卒中について」と題してお話しをしました。これからも講演のご依頼を承りますので係までお申し出ください。


”脳卒中連携パスセミナーに参加して”

 9月29日に七尾市の恵寿総合病院で開催された「第2回脳卒中連携パスセミナー」に参加しました。この「脳卒中連携パス」には2つの目的があります。一つは脳卒中に罹った患者様が転院や退院される際の情報伝達内容を統一し、患者様の相互理解を容易にする目的です。もう一つは同じ治療方針をとることで、どこの病院・施設にかかっても同一のサービスが受けられるようにすることです。今回のセミナーでは、恵寿総合病院と当院のプランについて検討しました。今後は、連携先となる病院・施設にも参加して頂き、より良い連携パスの作成を目指します。急性期から在宅までの一貫した医療の提供をモットーとしている当院にとって、これまでの脳卒中医療に対する思いを実現できる絶好の機会と考えています。リハビリテーション専門家として参画できることに感謝し良いプランを策定できるよう努力していきたいと思います。


”患者さんコーナー”

 前略、一年ほど前から左足がつっぱる様な状態で痛くて、針灸・マッサージ・整形外科病院等に治療通院をしましたが良くならなくて、ついに歩く事すら出来なくなりましたが、不思議なご縁で、ある会社の社長さんの紹介で金沢脳神経外科病院を知り、診療を受け手術をしました。あの痛かった足がすぐ歩く事が出来、夢のようでした。退院後も順調に快復して一年後の現在、健康になり感謝の気持ちでいっぱいです。その後、ヘルニアかと思う人に人助けと思ってアピールをしていますし、野々市の貴病院を見ますと拝む気持ちで見ています。
ありがとうございます。


”キャリードリーム音楽ショー”

 今年も10月23日に「キャリードリーム」による音楽ショーが4病棟食堂で行われました。毎年趣向を凝らして披露されるショーは患者さんにとっても待ち遠しい恒例の行事となっています。今年はラテンミュージックあり、演歌あり、そして思わぬ「山下清?さん」の登場に、会場は驚きの声や、笑い声であふれていました。さらに琴演奏にあわせての合唱や、ミニゲームなどを交えて、患者さん、御家族.の方々や職員も参加し、楽しいひとときを過
ごすことができました。


”より多くの救命を目指して・・・「トリアージ勉強会」”

 10月24日に野々市消防署救急救助係長(消防司令補)麻田外作氏を講師にお迎えして「災害現場におけるトリアージについて」と題して勉強会を開催しました。この勉強会は、地域で災害が発生した際に、より多くの地域住民の皆さまを救命できるようトリアージについて学ぶために、当院の災害看護チームが企画しました。講義では、阪神淡路大震災や〜R福知山線脱線事故の教訓を生かした院内トリアージについて約60名の看護職員等が知識を深める
ことができました。

災害時のトリアージとは?
災害発生時など多数の傷病者が同時に発生した場合、限られた入的・物的資源の状況下で最大多数の傷病者に最善の医療を施すため傷病者の緊急度と重症度により治療や搬送の優先度を決定すること。

”ふれあい健康相談”

 10月31日にアピタ松任で「ふれあい健康相談」を開催しました。
 これは、当院の患者満足向上委員会が企画し、健康・薬・介護や腰痛などについて、医師をはじめその分野の専門医療スタッフが、無料で相談に応じる催し物です。
 今回は、約20入のお客さまに参加していただきました。平日の昼ということもあってご年配の方が多く、日ごろから気にかけている健康の事を相談されたり、血圧・体脂肪・骨密度・動脈硬化を測定するなど、ご白分の健康をチェツクされていました。
 そして毎回、 「是非、またやってほしい」とうれしい声をかけていただき、スタッフ一同ありがたく思っています。
  年1回の開催ですが今後も、健康に対する啓蒙活動を通して地域住民の方々とのふれあいを大切にしていきたいと思います。

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