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■2007年8月20日発行 夏季号(第27号)■

野々市郷町への新築移転
当院におけるt-PA治療の取り組み
当院は新しく生まれ変わります。
患者さんコーナー

”野々市郷町への新築移転”

 本院が昭和55年5月に現在地で開院して以来、27年の歳月が過ぎました。この間、脳神経外科専門病院として、職員一丸となって地域医療に専念し、一定の成果をあげることができたのではないかと思います。その一つに、地域医療機関の協力を得て構築された病診連携システムがあります。現在、紹介・逆紹介という形で病診連携は順調に機能しています。しかし、一方では27年という歳月は建物の老朽化を進め、入院療養環境は劣化しており、新しい医療の展開をはかるには建物は手狭になっています。専門病院として、これからも満足していただける医療を提供し続けていくには、病院の新築移転が必至との結論に至りました。しかし、医療を取り巻く環境は極めて厳しいものがあります。医師や看護師不足とともに、深刻な「医療不況」のもとで、新しい病院造りには多くの困難を伴うことは想像に難くありません。幸い、本院は地域医療に高い理想と熱き情熱を抱く職員に恵まれており、さらに地域住民の方々、金沢医科大学、金沢大学を始めとした多くの医療機関、そして行政などから、日頃心強いご支援、ご協力をいただいていることが、私どもの前進を可能にいたしました。
  この7月31日に、新病院の建設予定地である野々市町郷町にて地鎮祭が執り行われましたその席上、粟野々市町長と安田前町長から、「しっかりと地域医療を守ってもらいたい。」との激励をいただき、職員一同、さらに気を引き締めて、その責任を果たして参る所存です。

病院長 佐藤 秀次


”当院におけるt-PA治療の取り組み”
-6月13日の北陸放送の「MROイブニング・ニュース」で当院t-PA治療の取り組みが紹介されました。-
脳梗塞の新しい治療薬

脳梗塞とは脳の血流が途絶えることによる病気です。これまでの治療法は脳梗塞の再発を防いだり虚血を起こした周辺を保護することが主な目的でした。しかし、最近使用が認められた血栓溶解剤(t-PA>は、詰まった血管を再開通させる働きを持つ今までとは全く違う薬剤です。この薬剤は脳梗塞急性期に使用すると効果が高いことが認められていますが、逆に出血を生じる可能性があるため、使用は脳梗塞発症3時間以内に限られます。当院では現在までに26人の方に投与いたしましたが、これは急性期脳梗塞の方の5%に過ぎません。脳梗塞が軽症過ぎても重症すぎても投与の適応はありませんが、発症から受診までの時間が経ち過ぎているために投与できないことが最も多い原因です。
  治療が功を奏すれば麻痺等の症状がすみやかに消失します。言葉が出にくい、手足に力が入りにくいなどの症状が現れた場合、脳梗塞を疑い、迷うことなく救急車を呼ぶなどしてt-PA治療ができる病院を受診して下さい。

 

  

 

副院長 山本 信孝


”当院は新しく生まれ変わります。”

7月31日に多数のご来賓の方々の参加をいただき、新病院の地鎮祭が執り行われました。当日は、天候にも恵まれ、梅雨明けを思わせるような晴天でした。
神主さんの祝詞の後、院長、ご来賓の方たちの手により鍬入れ、玉串奉奠などが行われ、これからの工事の安全を祈願しました。新病院の完成は来年秋(10月)の予定です。

 

  

 


”患者さんコーナー”
中川 憲一 様

今振り返ると30年位前に2mくらいのところから落下し、尾骨を強打した事があります。未だ若い20歳から22歳頃と思いますが、その頃病院での検査で尾骨強打によるヒビと分かり、入院から退院まで苦い経験をしました。この頃から腰痛に悩まされていたのではないだろうかと思います。
万年腰痛であるものの軽く、腰痛になれば接骨院に行き、2日間くらいで痛みから解放され、仕事には不白由なく公私共に順調に来ていましたので、誰でも腰痛はあるものだと軽い気持ちでした。
しかし、特に重いものを持ったわけでもないのに、腰が病み、だるいので一度検査をうけてみようと昨年10月に、ある病院の治療を受けました。
「腰椎椎間板ヘルニアの疑い」と診断され、お薬を1週間飲みました。しかし痛みは増すばかり。仕事中歩くたびに左足がおかしく、左足をかばっていたら右足の太もも辺りまで痛くなってきました。痛みに痺れまで伴ってくる事があり、これはおかしいと気づいたのです。足を動かせば激痛が走り、座り込んで動けなくなり入院しましたが、激痛に悩まされ、2週間くらい安静にしてからようやく仙骨ブロック・神経ブロック注射の治療を受けました。
しかし2度していただきましたが、30分くらいしか痛みから解放されず、こんな事ではいけないと思いセカンドオピニオンに踏み切りました。
同じ経過を辿った同僚がいました。同僚も無駄な時間を私と同じ病院で経験しましたが、金沢脳神経外科病院で手術して元気で仕事をしています。彼の勧めで私も空白の貴重な時間を救ってくれる救世主と思い、当病院に紹介状を持って駆け込みました。
診察していただいた院長先生はねぎらいの言葉を掛け、画像を見て親切丁寧に説明をしてくださいました。そして、先生から「手術をすれば痛みから解放されますよ。」と言つていただき、「お願いします。」と即答しました。
手術についての十分な説明で安心と信頼を持つ事ができ、勇気づけられ、「早期に手術しなければ、社会復帰が遅れる。これで辛さから開放され喜びを味わえる。」と自問自答しました。「手術した翌日からトイレは歩いていけますよ。」と言われびっくり。2ヶ月くらい車椅子のお世話になっていた自分が自力で歩けるなんて嘘みたいと健康の素晴らしさを実感しました。
当病院の掲示板を見て、年間手術の前年対比を見ても上昇傾向に推移している事も患者は勇気づけられます。
術後数ヶ月を過ぎましたが、順調です。患者の早期回復を前提に対応してくださった院長・スタッフのみなさまに感謝し、日常の生活や、仕事に打ち込んでおります。またQC活動で培った患者への理解、貢献に磨きをかけて、提供していただける事はまさにこの上ない歓びです。
苦しみから喜びと感動への架け橋になっていただいた事は感謝の一語につきます。大変お世話になり誠にありがとうございました。白分の体をかばいながら苦しんでいる方々の世話役として微力ながら力になれるよう協力していきたいと思います。

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