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■2007年2月15日発行 冬季号(第25号)■

脳卒中急性期治療の充実へ向けて
登録医療機関紹介コーナー
当院が日本経済新聞に掲載されました
−地域の救急隊員との救命率アップに向けた−勉強会開催
日本医療機能評価機構の再審を終えて
在宅栄養管理について研究会
学術講演会で講演活動
患者さんコーナー
皆さまの町で「耳寄りな講演会」
第13回救急症例検討会開催

”脳卒中急性期治療の充実へ向けて”

 昨年、本院で治療した脳卒中患者の総数は 人になります。T-PA(血栓溶解剤)の認可後の脳梗塞の治療は時間との戦いになったことは前回述べた通りです。この薬は発病後3時間以内に投与しなければならず、さらに多くの禁忌・注意事項があります。禁忌・注意事項の多くは通常、本人・家族からの情報に基づき判断されます。しかし、情報が不十分であったり、曖昧であったりすることが少なくありません。このようなことから治療に遅れが生じないように、患者さんには日頃から健康手帳などに病気と薬剤に関する正確な情報を記録する習慣を持っていただきたいと思います。不幸にして救急搬送の事態が生じた際には、これらの記録を持参していただくと治療がより速やかに進みます。一方、掛かりつけ医にお願いしたいことは、連絡や確認の取れない状況下で血栓溶解療法の行われる可能性のあることを考慮していただき、治療に影響し得る身体状況や薬剤情報、検査データーなどを患者さんの健康手帳などに記載していただければ大変助かります。脳卒中は誰も予測できないところで突発する病気です。自然災害への備えと同じく、脳卒中のリスクを持つ患者さん達は脳卒中で倒れた場合を想定した日頃の準備が必要です。現在、本院は救急隊の方々と脳卒中の最新治療についての勉強会を行いながら、救急搬送から治療までの適切なシステム作りを進めています。脳卒中は発病後の迅速な対応が結果を左右します。本年は昨年にも増して、脳卒中治療に全力投球してまいります。

病院長 佐藤 秀次


"登録医療機関紹介コーナー"

矢ケ崎外科医院(白山市徳丸町)
外科・整形外科・胃腸科・内科・リハビリ科
院長 矢ケ崎 亮 先生

 当院から車で5分、アピタ松任店近く国道8号線を下りてすぐの所に今回ご紹介する矢ケ崎外科医院があります。先生のお父様である矢ケ崎英樹先生が昭和47年に開業され、長く地域医療に情熱を捧げておられ、平成14年からは先生が、その志を引き継いでいらっしゃいます。先生は「当たり前のことですが、患者様の身になっての治療を考えて実行することを心掛けています。」とおっしゃいます。
  医院のドアを開けるとガラス張りの明るく温かい待合室があり、丁寧で優しい口調の事務員さんと患者様の会話が聞かれ和やかな雰囲気が感じとれました。これも先生のお人柄とお考えによるものではないかと感じた次第です。
  医院では現在、電子内視鏡を用いて専門分野である消化器系統を中心とした、癌の早期発見に努めておられます。また、地域に根ざした医療を目指して生活習慣病にも積極的に取り組んでおられます。
  先生から当院の印象についてお尋ねしますと「腰椎間板ヘルニアの患者様の手術をしていただき痛みをとっていただいた。」また、「脳疾患を疑い紹介すると迅速に対応していただき嬉しく思います」とのお言葉をいただきました。

 

【先生の経歴】
平成3年 日本医科大学卒業/金沢大学第二外科入局/浅ノ川総合病院などを経て平成14年より現在に至る

【登録認定医等】
医学博士/日本消化器内視鏡学会専門医/日本外科学会専門医/日本消化器病学会専門医/日医認定産業医


"当院が日本経済新聞に掲載されました"

 昨年12月31日の日本経済新聞に「脳疾患治療の実力病院調査」の記事が掲載されました。
  その記事に当院が施す治療「t-PA」で全国426施設中20位、北陸では1位に選ばれました。この「t-PA」は脳梗塞の患者様に迅速に投与できれば後遺症なく回復する可能性が高く
「日本の脳卒中治療を変える」と注目されています。
  ただ「t-PA」は全ての患者様に投与できるわけではなく「発症から3時間以内」という基準があり一刻も早く態勢の整った医療機関への搬送が重要になっています。


"−地域の救急隊員との救命率アップに向けた−勉強会開催"

 2月22日(木)に小松市消防本部において「脳卒中の最前線治療」と題して山本副院長が講演を行います。この講演では、脳卒中の救命率アップが中心となりますので、小松市、加賀市、能美市の救急隊員の皆様の参加をお待ちしております。


”日本医療機能評価機構の再審を終えて”

 平成18年12月13日・14日・15日の三日間、二度目の医療機能評価機構の審査を受けました。早いもので(財)日本医療機能評価機構の最初の受審、認定から5年が経過しました。
  この日本医療機能評価機構とは、病院の機能である医療サービスが水準に達しているか或いは水準以上にあるかを学術的・中立的に評価する日本で唯一の第三者機関です。この評価機構の認定を取得することは、すなわち治療を求める患者さまから「病院を選択する」基準の一つとなり得るからです。私たちはこの一年、日頃の業務を見直し、改善するところを検討して参りました。特にサーベイ(調査)の方々が「訪問一日目に確認する書類」について見直しました。これは診療部門・看護部門・事務部門が書類(規程やマニュアル等)整備されているか確認されるものです。
  すると5年前に比べ、厚さ4センチのファイル3冊だったものが厚さ7センチのファイル21冊にも膨れ上がってしまいました。それでも満足できず皆が自問自答する毎日でした。審査の際は、サーベイの方々から助言を頂き、改めて改善すべきところは早々に改善を行いました。
  審査を終えて私たちは、これからも職員一丸となって患者さまから選択されるよう「安全で質の高い医療サービスという“満足”」を提供して参りたいと思った次第です。

事務部管理課 課長 久野 徹也


”在宅栄養管理について研究会”

 1月30日(火)に金沢全日空ホテルで開催される「第7回金沢・在宅NST研究会」において、リハビリテーション科の河ア部長が司会を務め、在宅栄養管理、特に摂食・嚥下障害について、医師・薬剤師・看護師・栄養士らと症例発表を通じて検討を行いました。
在宅NST研究会には現在、4つのワーキンググループがあり、河ア部長が代表を務める摂食・嚥下ワーキンググループでは、今後、更に各医療機関のスタッフと一緒に在宅患者様の摂食・嚥下障害の治療フローチャートや地域連携パスの作成を目指して行きます。


”学術講演会で講演活動”

 1月27日(土)に七尾サンライフプラザで開催された「摂食・嚥下障害に関する学術講演会」において、管理栄養士の飯田主任が「嚥下食の進め方―段階食の実際―」と題して講演しました。この講演は、摂食・嚥下障害に対する診断や治療の向上が目的であり、参加された医師・薬剤師・看護師・栄養士など100名を超える多くの方が熱心に聞いておられました。


”患者さんコーナー”
増村 朝子様

「入院生活の思い出」

 昨年春頃より下半身にだるさとしびれ、痛みを感じておりました。私の辛さを取り除いてもらえるのはこの金沢脳神経外科病院以外に無いと固く決心し入院いたしました。診断の結果、「変形性腰椎症」とのことで、手術を受けました。患者と真正面から向き合ってくださった院長先生、専門医の先生方そして暖かく心細やかな気配りで治療に当たってくださった看護師の皆様方本当にありがとうございました。
私は新潟県の最北端豪雪の山寒地に住んでいます。遠いところからの入院でしたが笑顔を貰って帰れた事がなによりの幸せです。そして私は貴病院で素晴らしい体験をしました。病窓よりはじめてみた初日の出。思わず手を合わせて拝んだ元旦の朝。石川県地方の方言でしょうか、ゆったりとした話し方は、ほんわかと心にしみ、どれだけ癒されたことか、多くの患者さんとの素敵な出会い、励ましあった日々は今懐かしく思い出しております。雪が消え、春になったらこの笑顔でお訪ねしたいと念じております。


”皆さまの町で「耳寄りな講演会」”

 1月26日(金)に白山市市民交流センターで開催された「平成18年度白山市手話通訳者等現任・養成研修会」において、山本副院長が「知っとこ 認知症」と題して講演しました。この講演には手話通訳者、また通訳者を目指す方、そして聴覚に障害をもたれた方など36名の参加があり認知症について熱心に聞いておられました。
これからも講演のご依頼を承りますので係までお申し出ください。(担当:久野)


”第13回救急症例検討会開催”  

次回は脳卒中の救命率アップに向けた勉強会を計画

 昨年12月6日(水)、当院が主催する第13回救急症例検討会を開催しました。
今回は、地域の救急隊16名の参加を頂き、昨年8月から10月末日までに救急搬送された158件の中から、特に救急医療のレベルアップにつながると思われる3症例について熱心な討議が行われました。また、検討会に引続き、当院の山本副院長が「治療可能な認知症」について小勉強会を行いました。
次回は、3月7日(水)に開催を予定しています。なお、“時間との戦い”により、救命率も大きく変わる有効薬t-PAについて「脳卒中の最前治療」と題して小勉強会も開催しますので救急隊の皆様の参加をお待ちしております。

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