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■2006年1月31日発行 冬季号(第21号)■ ■脳神経外科本来の医療提供へ向けて 高齢者の在宅医療や施設療養・介護の中で発生する問題は、多様かつ複雑化しています。在宅・施設療養の多くの患者さんが直面する問題の中には、風邪をこじらせての肺炎や、摂食不良に起因する低栄養・脱水、廃用にもとづく機能的低下などがあります。最近、本院では脳卒中や頭部外傷など脳神経外科的専門治療を必要とする救急患者が増加する一方で、先の感染症治療や低栄養・脱水などの全身的管理の必要な患者さんの緊急入院も増えています。ところが、本院の限られた急性期用病床では、これらの患者さんのすべての受け入れに応じることは到底不可能であり、救急車や急患を断わらなければならない事態が生じています。 病院長 佐藤 秀次 松田内科クリニック
「温和で誠実なホームドクター」 今回は、平成元年からしばらく当院の内科外来を担当していただいていた松田先生をご紹介します。先生のお父様は長くこの地で開業され地域医療に情熱を捧げておられました。先生はその志を継がれ住民のホームドクターとして皆様の健康をサポートしておられます。
【先生の経歴】 "当院における脊椎手術の現状 −椎間板ヘルニアなど脊椎手術が68%−" 「当院における脊椎疾患の現況」― 椎間板ヘルニアなど脊椎手術が68% ー 当院が平成12年11月に予約制の「脊椎専門外来」を開設してちょうど5年が経過しました。この脊椎専門外来は、毎週金曜日の午前中に予約制で最大5名の患者さまを診ることになっています。開設当初は、当院で脊椎疾患を診ていることが殆ど知られていないことから受診される方もそれほど多くはありませんでした。 5年が経過した現在、手術を受けられた患者さまなどの口コミや医療連携先の先生方のご紹介で、ほぼ毎週予約の患者さまで一杯になっております。最近では、予約日が一杯で受診できない方も出てきており、そのような方については、通常の一般外来で受診いただいています。脊椎専門外来での患者さまの増加に伴い、脊椎手術を受けられる方も年々増加し、平成13年の47件に対し平成17年末では280件と約6倍に伸びており、全手術の約68%を占めるまでになっています。特に“椎間板ヘルニア”や“脊柱管狭窄症”など低侵襲(痛みが少なく、入院期間が短く、人にやさしいMD法手術)による手術が大幅に増加しています。また、これらの手術成績については、日本脊髄外科学会などで発表し、その発表内容を当院のホームページでも公開していますので、是非一度ご覧になって下さい。当院は、これからも“患者さまにとってより良い医療とは何か”を常に考えながら、患者さまから信頼と満足の得られる医療を提供していきたいと考えています。
事務長 谷 寛憲 「認知症B」 記憶力が年齢を重ねるごとに衰えてくることは多くの方が実感していると思います。しかし、その記憶障害と認知症(痴呆症)とどこに境があるのかはっきりさせるのはかなり分かりにくい問題です。知っている人でもすぐに名前が出てこなかったり、物をどこに置いたか忘れてしまうということで外来に来られる方も多くおられますが病的である場合はあまりありません。客観的に認知症があるかどうか検査する方法に長谷川式簡易知的機能検査(HDS-R)があります。日付や場所等がわかるかどうか、簡単な計算ができるかどうか、簡単な記憶ができるかなどを調べ点数化します。この検査は外来で10分程度で終わります。この検査で認知症が認められた場合、MRIを用いて脳血管障害や脳腫瘍、あるいは慢性硬膜下血腫、水頭症等の器質的疾患がないかどうか調べ治療方針を検討します。長谷川式簡易知的機能検査(HDS-R)で正常範囲でも、最近では脳血流を調べるSPECT装置を用いた検査で特殊処理をすることにより早期のアルツハイマー病を診断することが可能になり、軽度のうちに治療を開始することが可能となってきました。
副院長 ”新年を迎えるにあたって、各部署に今年の抱負、目標などを伺ってみました。” 「医局」 「看護部」 「薬剤部」 「検査部」 「放射線部」 「リハビリテーション部」 「栄養部」 「事務部」
「MD法による脊柱管狭窄症の手術を受けて」 私が手術を受けたのは平成十六年六月でした。それまで十年近く腰部と足の痛みで鍼灸接骨院での電気治療と鍼灸治療を受けておりましたが、全くよくならず紹介状を持って総合病院の整形外科へ行きブロック注射と投薬治療を受けましたが効果がなく、たまたま家内が足の骨折で入院治療を受けた個人の整形外科クリニックの先生に一度診て貰ったところ脊柱管狭窄症で足の神経を抑えているとのことでしたが治療は牽引と電気とアクアラック(マッサージ機)に、時折ブロック注射も受けましたが、騙し騙し我慢している状態でした。そんな折知人から金沢脳神経外科病院が最適だと紹介を戴き早速受診しました。MRI等種々検査の結果、脊柱管狭窄症と診断、院長先生より傷口が小さくて短期間で快復する「MD法手術」の説明を戴き直ぐに手術を受けることを決断し、一週間後に手術を受けました。 平成17年11月1日、当院が日本静脈経腸栄養学会により、栄養サポートチーム(NST)稼動施設として認定されました。認定を受けている病院は全国で652施設、石川県では18施設ありますが、総合病院が大多数で当院のような専門病院で認定を受けている施設は石川県では唯一、全国的にも殆どありません。当院では脳の損傷による意識障害や、お口での飲み込みの障害(嚥下障害といいます)の為に、入院当初から、食事を食べる事が困難な患者が多いのが特徴です。病気の回復には十分な栄養補給が不可欠です。意識障害・嚥下障害のリハビリテーションと並行して栄養サポートチームのバックアップの下、経管栄養や点滴による栄養治療を行っています。
河ア 寛孝 発表は、初めてということもあり不安はありましたが、練習の成果が発揮できたのでよかったと思います。
理学療法士 山口 史葉 12月2日、当院が主催する第10回救急症例検討会を開催しました。今回の症例は、平成17年7月から10月末日までに当院に救急搬送された189件の中から、3症例について熱心な討議が行われました。また、検討会に引続き当院の朴医師が「脳ヘルニア」について講演を行いました。次回は、3月8日に開催を予定しています。
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