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■2005年2月1日発行 新春号(第17号)■

新年を迎えて
皆様の町で”耳寄りな講演会”
さらなる”救急医療のレベルアップ”のために
登録医療機関紹介コーナー
当院における脊椎疾患の現状
患者さんコーナー
MD法を用いた腰ヘルニア手術の解説CDができました
脳神経外科講座シリーズP
今年の抱負
歌とマジックショー
クリスマス会
編集後記

”新年を迎えて”

 本年の抱負・計画を述べたいと思います。医療の質向上と救急医療の充実、さらに医療の安全性確保は本院が過去一環として取り組んできた課題であり、本年も引き継いで参ります。
  さらに、本年は回復期リハビリテシ−ョン病棟を開設します。これで本院の医療提供体制は6階の急性期病棟(60床)、5階の回復期リハビリテーション病棟(54床)、そして3階、4階の特殊疾患療養病棟(106床)となります。急性期から回復期、療養までの一環とした医療を提供できることで、地域医療にさらに貢献できるものと考えています。
  また、本年も脊椎疾患の外科治療に積極的に取り組んで参ります。一昨年から、MD手術を希望して来院される腰ヘルニアや脊柱管狭窄症の患者さんが急増しています。現在、MD手術を腰椎すべり症にも適用を広げ、3〜4cmの小切開でペディクル・スクリュ−を用いた強固な腰椎固定ができるようになっています。その結果、殆どの腰椎手術患者が翌日から歩行でき、約2週間で痛みを残さず退院できるようになりました。腰ヘルニアなどは手術をしても良くならない、手術でかえてって悪くなることさえあるといった世間の風評を変えて行かねばならないと考えています。
  腰痛や坐骨神経痛などで日常生活に支障をきたしている人々が一日でも早く快適な社会・家庭生活を取り戻せるよう更に力を尽くして参ります。
  今回ご紹介する医療機関は、北村内科医院です。北村先生は、まさに患者さん中心の先生で、必要とあらばすぐに連携先である私どもに検査依頼下さり、患者さんを安心させていらっしゃいます。今後も引続き変わらぬ連携を宜しくお願い致します。 

病院長 佐藤 秀次


"皆様の町で「耳寄りな講演会」"

1月10日(月):松任市立出城公民館(病院長)

1月19日(水):川北町保健センター(副院長)

近隣の市町村が催される地域住民向けの健康教室で当院の佐藤院長や山本副院長が「脳卒中と痴呆症の予防」などについて講演を行いました。

これからも講演のご依頼を承りますので係までお申し出ください。
担当:久野


”さらなる-救急医療のレベルアップ-のために”

当院主催による第7回救急症例検討会を12月1日(水)、松任石川広域事務組合、能美広域事務組合、金沢市消防本部の救急救命士や救急隊員35名の参加をいただき開催しました。この検討会では、過去3ヶ月間に当院に救急搬送された147件の中から、特に救急医療のレベルアップにつながると思われる3症例を取りあげ、救急処置などについて熱心な討議が行われました。
また、検討会に引続き当院の山本副院長が「脊椎・脊髄損傷」について講演を行いました。
次回は、3月2日(水)に開催が予定されています。


”登録医療機関紹介コーナー”
(法)北村内科医院
院長 北村 康 先生

 毎週金曜日の午後5時から、FMラジオ(76.3Hz)の音楽番組で時評を辛口、毒舌でおもしろく語っておられるのが、
今回ご紹介する北村先生です。

先生は、平成7年に今は亡きお父さま(元公立松任石川中央病院副院長)と一緒に出身地である現在地(倉光郵便局そば)に開業されました。先生の信条は、地域に根ざした「かかりつけ医」として『迅速で的確な対応』です。現在、地元企業の産業医もされており、また通院困難な方の訪問診療(在宅総合診療)や緊急時の時間外診療なども積極的に取り組んでおられます。各科専門医療機関と病診・診診連携を密に行っておられるのもそのためです。  
  先生は、「脳疾患や脊椎疾患などが疑われる場合は、その日にMRIなどの検査ができ、速やかに結果を知らせてくれる金沢脳神経外科病院に患者さんを紹介するようにしている。」とおっしゃっていました。

  


”当院における脊椎疾患の現況”

「椎間板ヘルニアなど脊椎手術が約60%」

 新患で来院する患者さんやお見舞いに来られる方のなかで、当院が脊椎疾患(椎間板ヘルニア、腰痛、頚椎疾患など)を診ていることをご存じない人が少なくない。そういう意味ではPR不足を痛感している。
  当院に脊椎疾患で来られる患者さんの比率は、平成13年末の8%に対し、平成16年末では20%となっている。
  このように脊椎疾患の増加に伴い、椎間板ヘルニアなどの脊椎手術も増加しており、平成16年末では209件と病院全体の年間手術件数の約60%を占めるようになった。
脊椎手術が増えている理由としては、もともと潜在患者さんが多くいたなかで、当院が実施している顕微鏡下の低侵襲手術(MD法手術)を患者さん自身が評価し、選択されるようになったからではないかと推測している。
このMD法手術は従来の切開手術に比べて
@ 低侵襲のため術後の痛みが少なく。
A 入院期間も短く。
B 入院期間が短い分入院費も安く。
C 広い術野のなかで安全に行われ。
D 縫合しないため傷跡もめだちにくい。(特に女性に好評)
など、どれをとってみても患者さんにとって有用で、手術を受けられた患者さんやその家族の方からも好評を得ている。
当院は、こらからも“患者さんにとってより良い医療とは何か”を常に考えながら患者中心の医療を推進していきたいと考えている。

 


”患者さんコーナー”


能松 康蔵 様

「さらば腰痛」
-MD法による腰部脊柱管狭窄症手術を受けて-

 腰痛とのつきあいは20年以上になる。ぎっくり腰を繰り返し、歳と共に回復が遅くなった。腰痛ベルトは軽・中・強と三種類も準備し、痛みの程度に合わせて巻いていた。一昨年の秋、今まで経験したことのない激痛としびれが腰から足先を襲った。近くの病院に通院しながらも完治の方法を探った。そんなとき、インターネットで当院のMD法による腰部脊柱管狭窄症の治療を知った。「脊椎専門外来が脳神経外科病院に?」と思いながらもさっそく電話した。高性能のMRIによる鮮明な画像と院長先生の説得力ある説明により、初診で手術を決意した。そして、執刀医の院長先生をはじめ、麻酔担当医、看護師さんの丁寧な説明と笑顔の対応で全く不安を感じることなく、手術を終えた。翌日には自力歩行ができ、リハビリ担当の技士さんに歩行訓練や体調管理の方法を教わり、10日目に退院した。術後、5ヶ月が経過したが、腰の痛みや足先のしびれはまったくない。


”MD法を用いた腰ヘルニア手術の解説CDができました”

 このCDは、腰椎椎間板ヘルニアに対するMD法を用いた手術治療についての細かな説明がされている(手術の内容や術後の様子あるいはかかる費用など)優れものです。腰ヘルニアといわれ不安をお持ちの方の参考となれば幸いに思います。パソコン上ですぐ見られますので是非一度ご覧ください。ご希望の方には無料で配布しておりますのでお気軽に総合及び外来受付にお申し出ください。


”脳神経外科講座シリーズP”

 前回、硬膜外血腫の説明をいたしました。硬膜外があるなら硬膜内があるんじゃないかと言われそうですが、どういうわけか硬膜下血腫という名前です。硬膜の血管は表面にはありますが内面にはありません。そのため頭蓋骨々折では硬膜外に血腫ができても硬膜の下に血腫はできません。硬膜の下に出血するのは、多くの場合、脳挫傷によって脳の表面の血管、特に動脈が傷ついたり、脳と硬膜をつなぐ静脈が切れることによります。硬膜外血腫では意識がはっきりしている時期があると説明しましたが、硬膜下血腫では脳挫傷を伴っている事が多いため、一般的に受傷直後から意識状態が障害されています。さらに血腫量の増大により状態が悪くなります。治療としては血腫による脳の圧迫をとるため手術を行なうことが原則です。ただ、血腫を除去しても脳挫傷のため脳の浮腫(むくみ)が現れる事が多く、手術によりはずした頭蓋骨を元に戻さずにおく事もしばしばあります。これは、頭蓋骨は大きさの決まった入れ物であるため脳浮腫がおきると脳の行き場がなくなり正常な部分もつぶれてしまう為です。手術後に人工冬眠療法や低体温療法により脳の活動をおさえ脳浮腫を抑えることも行われますが、硬膜下血腫の場合なんらかの後遺症を残してしまう事が少なくありません。

副院長 山本 信孝


”今年の抱負”

「日々改革改善」


副院長
山本 信孝

 近年、病院を取り巻く環境は毎年激動しています。年々医療費は切り詰められようとし、治療看護介護にはさらに高度な技術が求められてきています。
当院でも毎年様々な改革改善に取り組んでいますが、今年度も電子カルテの導入にはじまり業務内容の見直しの問題が山積しています。そのなかで、現在行っている治療法の問題点の検証、新しい治療法の検討を行っていく必要があり、医療機能評価の更新もすぐに直面する問題です。日々の業務のなかで少しでも時間を見つけながら問題解決を行っていきたいと思います。


 
「笑顔を糧に」


脳神経外科部長
手術部長
梅森 勉  

 外科というのは、『人の体にメスを入れて病気を治療する選択肢を持っている』ことが内科との大きな違いです。しかし、手術前後で良かったか悪かったかがはっきりするため、患者様からはきびしい結果が要求されます。私たちにとっても手術、麻酔によるリスクは数え上げたらキリがないくらいたくさんあり、大変なストレスになりますが、“手術して良かった”と言う患者さんの笑顔を糧にして頑張っていきたいと思います。



「チーム医療」


麻酔科部長
阿部 浩

 医療において「安全」は切り離すことのできない重要事項です.特に手術においては一層重要視されることになります.この「安全」を維持するために不可欠であるのが,チーム医療です.機械的に高度な技術が整備されていても,実際に使用する人間が判断を誤れば,「安全」を維持することは困難となります.
  チーム医療を行うことで複数の監視機構を持つことが可能となり,より的確で,「安全」な医療を推進できることになります。


”歌とマジックショー”

「歌とマジックショー」

11月24日(水)14時〜15時、ボランテイア西条さんによる手づくりで温かなマジックショーと歌で患者さんだけでなく、職員も楽しみました。話術がすばらしく病院にいることを忘れ、笑いころげたひとときでした。


”クリスマス会”

 クリスマス会が12月22日行われました。出口看護部長を中心にサンタクロースと牧師聖歌隊に職員が扮して各病室を回りました。カードを渡すと笑顔と喜びの声が聞かれました。食堂談話室で患者さんと職員が一緒に歌を歌い入院中の思い出のひと時を過ごしました。


”編集後記”

 暖冬と言われた今年の冬ですが、雪は少なくともやっぱり冬は寒い!しかし、そう言っている間にも確実に春に近づいております。春を迎えると共に気持ちも新たに「ふれあい」の作成に励みたいと思います。 みなさんのご意見なども反映していきたいと思いますので、どしどしお聞かせください。

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