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■2004年10月31日発行 秋季号(第16号)■

低侵襲手術の意味するもの
ふれあい健康相談
登録医療機関紹介コーナー
新来院患者のアンケート結果
副院長就任にあたって
リハビリテーション部の最近の動向
脳神経外科講座O
わたしの得意?料理
屋外散歩を行いました
当院に対する「ご意見」
さらなる救急医療のレベルアップのために-救急症例検討会開催-
ボランティア活動-金沢キャリードリーム-
編集後記

”低侵襲手術の意味するもの”

 10月6日から8日にかけて名古屋で第63回日本脳神経外科学会総会が開催されました。低侵襲手術がメインテーマの一つであり、多くの発表と熱心な討論がありました。私は腰椎椎間板ヘルニアや腰部脊柱管狭窄症などに対する低侵襲手術であるMD法について発表しました。私の発表に対して、「そこまで小切開にして、リスクの高い手術にする必要があるのか」といった趣旨の質問を受けました。もっともな質問だと思います。従来の顕微鏡下手術でも十分に良い成績が得られているのですから、何も好き好んで狭く深い筒の中で窮屈な手術をする必要はない、危険でさえあるという主張です。本院の広報部は、MD法を低侵襲で安全な手術と紹介していますが、術者にとっては複雑な心境というのが本音です。最近、「2cmしか切らないのだから簡単な手術でしょう」との患者さんの言葉に返す言葉を失い、低侵襲という言葉の持つ意味の複雑さ、危険性を味わっております。しかし、MD法は患者さんにとって傷の大きさ、術後の痛み、治療にかかる時間、費用、どれを取っても間違いなく低侵襲です。近い将来、このMD法は患者さんが求める治療法になることは間違いないでしょう。これからの低侵襲手術時代に生きる外科医は、この流れをしっかりと受け止め、その技術に磨きをかけていかなければならないと自らに言い聞かせております。

病院長 佐藤 秀次


"ふれあい健康相談"

御経塚サティで健康相談を催して今回で3度目です。今回から医師も参加し、9月9日木曜日に行いました。来客者が一番少ない曜日なので新聞のチラシ、各町会の公民館にポスターを掲示したり、また現場でのご案内などで、123名の方が相談に来られました。現場を何度かのぞかれるが受付をされないので話しかけますと、チラシでお医者さんに相談が出来ることを知り、案内すると数回お礼を言われ帰られました。来年もまた、たくさんの方とふれあえるよう、早くからお知らせ等をしたいと思います。

5病棟 堺 定子


”登録医療機関紹介コーナー”
おおや医院
室長 大谷 信夫 先生

「睡眠呼吸障害」をご存知ですか。
  昨年二月に山陽新幹線の運転士による居眠り運転事故が一躍注目されましたが、スペースシャトル・チャレンジャーの爆発事故や石油タンカーの座礁についても、その原因に「睡眠呼吸障害」との関連性が指摘され、二十一世紀の国民病と呼ばれています。
  今回ご紹介する「おおや医院」の大谷先生は、金沢医科大学呼吸器内科学の主任教授として、その「睡眠呼吸障害」である睡眠時無呼吸症候群をはじめとする呼吸器病(肺気腫や気管支ぜんそくなど)に専門的に取組み、多くの医師を育ててこられました。そして昨年春に大学の教職を退かれた後、奥様の大谷溥子先生が院長を務める当医院をリニューアルされ“睡眠呼吸障害診断検査センター”を開設されました。
  先生から「睡眠呼吸障害」は本人が事故を起こす危険性があるばかりでなく、生活習慣病に深く関係しており、高血圧、狭心症、心筋梗塞、脳梗塞などを合併するケースもあるとのことです。最近は、睡眠時とくに早朝時の高血圧と睡眠時無呼吸との関係が注目され、それ故に、睡眠時無呼吸の正しい診断と治療が必要とおっしゃっています。そういうところから患者さんに対する先生の姿勢は、全身的視点(内科全般)にたった診察に心がけておられます。また、院長である大谷溥子先生は耳鼻咽喉科専門医であり、「睡眠呼吸障害」を耳鼻咽喉科的な方向からの治療に対応しておられます。
昼間の眠気がひどく困っている方や、睡眠中のいびきがうるさいとか一時的に呼吸していないと家族から言われた経験のある方は要注意です。とくに成人病をお持ちの方は睡眠の状態を家族に観察してもらうことが大切です。もし、いびきが大きくて急に静かになったりすることがあったら、先生にご相談してみてはいかがでしょうか。
先生の医院は、金沢西インターから程近いみどり団地内の尾山台高校正門横にあります。 

   


”新来院患者のアンケート結果”

―腰ヘルニアなどの脊椎疾患の新患が増えるー 当院では、毎年2回、当院に初めて来られた患者さんに対し「当院を選ばれた理由」などについてのアンケート調査を行っております。今回は8月中の時間内に来院された312名(回収率=74.9%)の方を対象に行いました。 今回の調査では、「当院を選んだ理由」については前回とほぼ同じような結果でしたが、「診察を受けた部位」では、腰ヘルニアなど脊椎疾患の患者さんが、31%(前回=22%)と大幅に増えたのが目立ったところでした。 アンケート結果の上位は次のとおりです。

【当院を選んだ理由】
 @知人・家族のすすめで・・・・・・28%
 A専門病院として信頼できるから・・・・・・26%
 B医療機関からの紹介・・・・・・16%
 C自宅・職場に近いから・・・・・・9%
 D知人・家族が通院・入院しているから・・・・・・7%
【診察を受けた部位】
 @頭部・・・・・・64%
 A脊椎・・・・・・31%
 Bその他・・・・・5%

”副院長就任にあたって”

 9月1日付けで拝命いたしました。
金沢脳神経外科病院が開院した昭和55年から断続的に関わってまいりましたが、この20数年の間に病院あるいは病院をとりまく環境には大きな変化がありました。開院当時には患者さんの病状を説明し同意を得るインフォームドコンセントという言葉すらありませんでしたし、診断機器も今から思うと随分質素でした。そのため診断自体に苦慮することも少なくありませんでしたが、近年私どもにとっても患者さんにとってもかなり”楽”になっています。しかし、治療成績については大きく改善した分野も多くありますが脳卒中の多くは相変わらず後遺症に悩まされることが少なくありません。そのため最近では”予防”を積極的に行うようになっています。高血圧、高コレステロールの治療もしかりですし、脳ドックによる無症候性の病気の発見もしかりです。
  院長の指導のもと病院スタッフ全員と協力し合い、今後も激変するであろう情勢に対応しうる病院の体力作り環境整備に努力する所存です。なにとぞよろしくお願い申し上げます。

副院長 山本 信孝


”リハビリテーション部の最近の動向”

 現在、腰ヘルニア手術後(MD法)の理学療法に力を入れています。術後早期から神経根の癒着が起こらないように下肢を動かします。術部が落ち着いてきたら周囲の筋膜及び下肢筋を伸ばし、トレーニングボール等を利用して腹部や背部の筋肉を鍛えていきます。腰痛でお悩みの方は、インナーユニットと呼ばれる深部にある筋肉の使い方がわからないようです。また、術後腰痛が悪化しないように、白宅での運動方法や生活面の指導(寝返りなどの基本動作等)も行っています。4月から毎週水・金曜日の午前に金沢医科大学病院の河崎寛孝先生をお迎えして、待望の嚥下造影(VF)を行えるようになりました。件数は、まだ少ないのですが、これから徐々に増やしていきたいと思います。最近、看護師、リハスタッフ、管理栄養士、薬剤師、医療相談員が中心となり、嚥下チームを立ち上げました。今後は、食物摂取の時に誤嚥が起こらないような安全な方法を構築していきたいと思います。

技師長 土山 裕之


”腰椎椎間板ヘルニア手術(MD法)解説CDを作成しました”


”脳神経外科講座O”

【頭部外傷@-急性硬膜外血腫-】

 頭を打ったから心配で調べて欲しいと言われ来院される方がおられます。受傷直後にはなんともなくても時間がたってから症状が出てくるということがあるからです。ただ、頭部外傷の場合注意が必要なのは6時間程度でそれ以降に急激に異常が現れることはまずありません。このような典型的経過をとるのが急性硬膜外血腫とよばれる状態です。普通、頭蓋骨は約1・5m程度の高さから落ちると骨折を生じます。頭蓋骨の下には髄膜の一種の硬膜がありその表面の動脈が骨折に伴い損傷を受け出血を生じることがあります。すると脳そのものには損傷が無いため一時的に脳震盪を起こすことはあっても意識障害はすぐには現れません。しかし、時間とともに出血量が増えると血腫により脳が圧迫され意識が悪くなったり麻痺を生じたりします。これが起きるのが6時間程度で、緊急に血腫をとる手術が必要になります。人の背の高さ程度から落ちた衝撃を受けた場合、例えば転倒して後頭部を打撲したとか肩車をしていて子供を落とした等の場合には緊急に受診する必要がありますが、打撲して1日以上経過して異常が無ければ特に心配する必要はありません。ただ、数週間後には慢性硬膜下血腫とよばれる病気が発生することがまれにあります。これについてはあらためて解説いたします。


”旬の食材を使って”

"ケチャップ煮込みハンバーグ"

〜 材料(4人前)〜
牛豚合挽肉・・・・・・360g
玉ねぎ・・・・・・・・1個
卵・・・・・・・・・・1個
生パン粉・・・・・・・適宜
牛乳・・・・・・・・・適宜
黒胡椒、塩・・・・・・少々
バター、オリーブ油・・適宜
ケチャップ(付け合せ)
ブロッコリー、エリンギ、パプリカ

【作り方
玉ねぎをみじん切りにし、バターで薄いきつね色になるまで炒めます。
卵、パン粉、牛乳を合わせておきます。
ボールに挽肉、玉ねぎ、Aを入れ、塩・黒胡椒を加え粘りが出るまでよくかき混ぜます。
食べやすい大きさに丸め、1個ずつラップに包んで15分ほど寝かせます。
フライパンを熱し、オリーブ油を馴染ませCを入れ両面に焼き色をつけます。
鍋に水、ケチャップを入れ一煮立ちさせDを入れ20分程煮込みます。
皿にEを盛り、付け合せを添えます。

看護部


”当院に対する「ご意見」”

◎9月21日のご意見 (男性・外来患者さん)
  毎回、薬をもらいに来ておりますが、いつも待ち時間が長くて困っております。
早くすませるようにすることは出来ないでしょうか?

 当院では、日頃から待ち時間短縮には鋭意努めておりますが、処方の安全を図るため、薬剤師が十分な時間をかけ処方箋のチェックをしております。最近は外来患者さんの増加に伴い、会計処理にも若干時間がかかっているようですが、ご理解のほどよろしくお願いいたします。
  今後とも待ち時間短縮に努めてまいります。


”さらなる救急医療のレベルアップのために-救急症例検討会開催-” 

 当院主催による第6回救急症例検討会を9月1日(水)、松任石川広域事務組合、能美広域事務組合の救急救命士や救急隊員20名の参加をいただき開催しました。
  この検討会では、過去6ヶ月間に当院に救急搬送された289件の中から特に最近の救急医療のレベルアップにつながると思われる2症例を取りあげ、救急処置などについて熱心な討議が行われました。
  また、検討会に引続き当院の竹内部長が「髄膜炎」について講演を行いました。
 次回は、12月1日(水)に開催が予定されています。


”ボランティア活動-金沢キャリードリーム-”

 色々なボランティア活動があるなか私達は、金沢キャリードリーム「夢を運ぶ」と言う演芸中心のグループです。高齢化社会の現在、お世話になった方々に感謝の気持ちを込めて、唄や、踊り、南京玉すだれ、手品、ゲーム、琴、ギター、フラダンス等々趣向をこらして少しでも皆様方に楽しんで戴けたらと思いまして、月例会の他にも練習しております。素人芸ではございますが、メンバーの気持ちが一緒である事が楽しく続けられる秘訣かな?今まで十年以上も色々な施設、病院、デイサービス、その他、訪問させていただき、その都度皆様から、「人にやさしく」と言う気持ちをもらってきます。何度も訪問する施設では顔を覚えてもらったり、「あんた元気だった?」、「おもしろかったよ、又来てネ」等と言われると感動すら覚えます。私達の方がボランティアされているみたいです。(笑)
  これからも私達は元気な限りこの活動を続けて行く次第ですので今後共宜しくお願い申し上げます。

森山 洋子


”編集後記”

 夏の暑さも終わりをつげ、過ごしやすい季節になってきました。 秋は食欲が増してついつい食べ過ぎや飲み過ぎになりがちですが、日々の体調の管理には気をつけたいものです。 広報誌についてのご意見ご感想などを是非お寄せください。

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