■2004年5月10日発行 新春号(第14号)■
■「救急医療」への取り組み
■夢ふくらむ新入職式・新人研修
■登録医療機関紹介コーナー
■ボトックス療法のご紹介
■神経内科 診療日のご案内
■薬剤師から患者の皆様へE
■ユニフォームが変わりました。
■脳神経外科講座シリーズM
■旬の食材を使って
■ボランティア募集
■皆様からの「ご意見」
■ひな祭りとお誕生日会開催
■禁煙宣言について
■救急症例検討会開催-さらなる救急医療のレベルアップのために-
■編集後記
”「救急医療」への取り組み”
地域住民の方々は、24時間、365日安心して生活できる医療環境を求めています。今日、救急患者のいわゆるタライ回しは県内では殆ど耳にすることはなくなりました。その点は大きな進歩です。しかし、救急医療の中身、すなわち質的評価になると点数は厳しくなるでしょう。とりわけ、夜間や休日などの救急体制は理想にはまだまだ遠いというのが現状です。なぜなら、救急患者の外傷や疾病は多種多様であるにもかかわらず、それらに迅速かつ適切に対応するための医療機関の体制はまだまだ不十分であるからです。
救急医療の将来を見るなら、楽観できない状況があります。国が進める医療制度改革は救急医療の担い手である病院数の減少を招き、本年度から施行される新研修医制度は医師充足をさらに困難にさせます。これらは限られた病院への救急患者の集中化とマンパワー不足をもたらすことが予想されます。全国的には既に診療科の閉鎖に追い込まれた病院が増加し始めており、対岸の火事と見ることは危険です。
24時間切れ目のない救急医療を提供することの困難な時代は今しばらく続きます。しかし、事情はどうであれ、救急患者は絶え間なく発生し、適切な治療を求めています。本院では、常に専門医が緊急事態に備え待機しています。病院側の事情で救急対応が遅れるということが起こらぬよう医師を始めとして全職員がさらに鋭意、努力して参る所存です。
最後に強調したいのは、地域の救急医療は単一の病院で担えきれるものではなく、良好な病・病連携や病・診連携があって始めて成り立つものであることです。
今回ご紹介するのは、浅井小児科医院です。院長の浅井恭一先生は郡市医師会長として、地域医療を常に考えておられる
病院長 佐藤 秀次
"夢ふくらむ新入職式・新人研修"
4月1日(木)平成16年度入職式が行われた。
病院長から一人ひとりに辞令が交付された後、式辞の中で変貌する医療界にとってチーム医療の大切さ、そして何より患者さんとの信頼関係、患者さんへの思いやりが重要であることが述べらた。新入職員を代表して、男性看護師が「医療人としての責任の重さを自覚し、患者さんから信頼されるよう、日々努力し、上司や諸先輩のご指導を得ながら一致協力して勤務します。」と、誓いの言葉を述べた。
また、新人研修は、各部門長が講師を務め、3日間行われた。

”登録医療機関紹介コーナー”
浅井小児科医院
院長 浅井 恭一 先生

野々市町は石川県のほぼ中央に位置し、近年はその恵まれた立地条件から急速な発展を遂げています。人口は約43,000人がおり、そのうち、年少(0〜14才)人口が約7,000人の町です。今回紹介する『浅井小児科医院』の浅井先生は、年少を診る「小児科専門医」です。医院を開業された当時(昭和52年)の人口は約24,000人でしたから先生自身もこれほど発展するとは夢にも思わなかったそうです。先生は当時を振り返り、このあたりは核家族が多く、親御さんはちょっとしたことでもお子さんを診察に連れて来られ、月によっては毎日100人を超えることも稀ではなかったそうです。

先生は診療に際しては、常に「正しい診断、正しい治療、誠実な対応」を心がけているとのことです。また、入院が必要場合は、近隣の小児科を標榜する病院のオープンベッドを利用されます。そして、先生自らがその病院に行き病院の医師と一緒になって患者さんの治療にあたっておられます。しかし、小児によくある転倒や転落による頭部外傷などの場合は、身近な金沢脳神経外科病院に紹介することにしているとおしゃっていました。このような先生ですから、身近な小児科医として親御さん達からも信頼され、頼りにされています。また、先生は永年にわたり地域の小児保健・医療に尽力されており、その功績が認められ、平成14年4月に(社)日本小児科学会から栄誉ある『小児保健賞』が授与されました。
現在は、石川松任郡市医師会長として、地域医療向上のために日々奔走されておられますが、会議などで診療時間中に不在することもあり、患者さんに迷惑をかけ申し訳ないと苦笑されていました。
”ボトックス療法のご紹介”
前号で顔面けいれん、眼瞼けいれんに対する新しい治療法をご紹介しました。顔面けいれんは瞼、頬、口角が無意識にけいれんし、顔がひきつるように見えます。眼瞼けいれんは瞼(上下とも)がけいれんを起こし急に眼をつむってしまうため物が見にくくなったり光がまぶしく感じたりします。どちらも生命にかかわる病気ではありませんが緊張したときに起こしやすい傾向があり外出をためらったり人と会うのがいやになったりすることがあり社会生活を送る上で障害となることがあります。
最近普及してきたボトックス療法は食中毒の原因となるボツリヌス菌から生成し、無害とした薬をけいれんしている筋肉に注射することにより症状を軽減させます。顔面けいれんは手術を行えば治癒しますが全身麻酔と入院生活が必要です。眼瞼けいれんは手術法がありません。これに対しボトックス療法は効果が数ヶ月間で一時軽度の麻痺がでることもありますが外来にて数分で終了します。
顔面に気になる症状のある方はご相談下さい。

診療部長 山本 信孝
”神経内科 診療日のご案内”
4月から、月曜日も神経内科の診療をいたします。
これまで木曜のみ外来診療しておりましたが、4月から月曜と木曜の週2回外来診療いたします。
”薬剤師から患者の皆様へE”
「通常の飲食物にも注意が必要です」
飲食物の中には薬の作用を強めたり、また逆に弱めたりといった相性の悪い組み合わせがごく一部ですが存在します。
代表的な例として、ワーファリンと納豆の組み合わせがあります。ビタミンKに作用して血液を固まりにくくし血栓を予防する薬であるワーファリンを飲んでいる患者さんが、納豆を食べると、納豆に豊富に含まれるビタミンKや、納豆菌によって腸内で作られたビタミンKにより薬の作用が打ち消され、再び血栓を作りやすくします。
また、ある種の血圧を下げる薬とグレープフルーツジュースを一緒に飲むと、グレープフルーツジュースに含まれる成分が薬の作用を強めて副作用を起こす可能性があることも知られています。
その他、牛乳やコーヒー、紅茶なども、特定の薬に影響を及ぼすことがあります。このように、通常の飲食物と相性が悪い薬が処方されている場合は、薬剤師が必ず説明をしますが、患者さん自身も、初めて薬を飲むときには、飲食物に注意する必要がないかどうかを確認しておくことが大切です。
薬について何か気になることがありましたら、遠慮なく薬剤師にご相談ください。
”ユニフォームが変わりました。”
@ A B C
@女子 栄誉部、検査部、薬剤部
A男子 放射線部、検査部、薬剤部
B男子 看護師
C男女 リハビリテーション部
”脳神経外科講座シリーズM”
「高齢者の脳出血-アミロイド・アンギオパシーによる脳出血-」
特徴
脳の動脈にアミロイドという異常蛋白が沈着するために起こる脳出血です。60歳以上の高齢者(平均74歳)で起こります。血圧や糖尿病との相関はなく、比較的短期間に再発する大脳表面下(皮質・皮質下)の脳出血です。男女差はありません。出血部位は前頭葉、頭頂葉、後頭葉の順に多くみられます。
症状
既に痴呆のある方が出血する場合や、出血によって痴呆が出現する場合があります。出血部位によって、半身麻痺や言語障害、視野障害などが発現します。生命にかかわる大出血につながる場合もあります。
診断
高血圧を持たない高齢者で、前頭葉や頭頂葉、後頭葉の表面下に広がる脳出血を見たなら本症を疑います。特に、出血が多発する場合や、繰り返す場合にはその可能性は高くなります。出血の部位や程度の診断はCTやMRIで行います(図)。確定診断は現時点では、脳動脈の病理診断によるものであり、手術例や剖検例に限られます。

治療
高齢者に多いため、内科的治療を中心に行います。手術により血腫を除去しても、すぐに再出血することが少なくありません。
予後
脳出血の再発は16%以上にあるといわれ、高齢者に多いため、予後は一般に不良です。
病院長 佐藤 秀次
”旬の食材を使って”
"新じゃがとアスパラガスのカレー炒め"
〜 材料(4人前)〜
じゃがいも・・・・・・3個
グリーンアスパラ・・・・・・1束
ベーコン・・・・・・2枚
カレー粉・・・・・・適宜
サラダ油・・・・・・少々
塩/胡椒/コンソメ・・・・・・適宜 |
〜作り方〜
@じゃがいもは皮をむき千切りにし、水にさらす。
Aアスパラは固い部分を除き、斜めに薄切りにする。
Bベーコンは細切りにする。
C熱したフライパンに油をうすくぬりベーコンを入れる。ベーコンから油が出始めてからじゃがいもを入れ炒める。
Dじゃがいもに火が通ったらアスパラを加え炒める。
Eカレー粉、塩、胡椒、コンソメで味を調える。
〜使用食材の効能〜
◎アスパラガスの効能
ビタミンやミネラルがバランスよく含まれ栄養価の高い食品です。中でも、アスパラギン酸が豊富に含まれることから"アスパラガス"と名づけられました。
◎じゃがいもの効能
ビタミンCを多く含み、りんご以上の含有量です。熱に弱いビタミンCですが、でんぷんに守られているため加熱しても損失が少ないのが大きな特徴といえます。保存による栄養価の損失も少なく、心強い味方といえるでしょう。 |
栄養部
”ボランティア募集”
随時ボランティアを募集しています。
・院内の案内
・介護の補助活動
・レクレーション等
お気軽にご相談ください。
”皆様からの「ご意見」”
3月15日のご意見(女性・50代・入院患者)
入院して驚いたことがあります。先生はもちろん、看護師さん、そして介護をされているみなさんがやさしくて患者の私はとても幸せです。血糖値を計りに来ても、血圧を計りに来ても終わった後、必ず「ありがとうございます。」と、言って部屋を出て行くのには感心するばかりです。看護師さんがきれいに掃除をする病院も始めてです。とっても気持ちが良いです。みなさんがよく働くのには驚きです。挨拶ってなかなか出来るようで出来ないのが普通なのに挨拶もしっかり出来て感じの良い病院だと思いました。 私も言います。本当に「ありがとう」
”ひな祭りとお誕生日会開催”
歌を歌いながらお名前をお呼びし、カードをお渡しすると大変喜んでくださいました。
そのあと、おひな祭りの歌とささやかなおやつで楽しいひと時を過ごしました。

4病棟
”禁煙宣言について”
4月1日からの禁煙は、全館から敷地内へと拡大しました。
全国的に全館禁煙から敷地内禁煙に変更する医療機関が増えています。当院でも、敷地内に禁煙場所を設けるスペースがないことから、敷地内禁煙といたします。
”救急症例検討会開催-さらなる救急医療のレベルアップのために-”
当院主催による第5回救急症例検討会を3月3日(水)、松任石川広域事務組合、能美広域事務組合、金沢市消防本部の救急救命士や救急隊員21名の参加をいただき開催した。この検討会では、過去3ヶ月間に当院に救急搬送された156件の中から特に最近の救急医療のレベルアップにつながると思われる3症例を取りあげ、救急処置などについて熱心な討議が行われた。また、検討会に引続き、梅森勉部長が講師を務め「くも膜下出血」について講演を行った。
次回は、9月1日(水)に開催を予定しています。

”編集後記”
今回旬の食材コーナーで紹介した「新じゃがとアスパラガスのカレー炒め」は食べてみると、じゃがいものサクサク感とアスパラのシャキシャキ感とベーコンのカリカリ感がとてもマッチしてカレーとの相性がとてもよかったです。
みなさんも是非お試しください。感想をお待ちしています。
▲このページのトップへ |