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■2004年1月30日発行 新春号(第13号)■

第4回地域連携ネットワークを考える会に出席して
当院の医療連携についての講演
登録医療機関紹介コーナー
クリニカルパスについて
腰痛に罹って思う
院内看護研究発表会
面会時間のお願い
脳神経外科講座シリーズL
旬の食材を使って
クリスマス会開催
皆様からの「ご意見」
眼瞼けいれん、顔面けいれんの新しい治療について
あなたの健康と周囲の皆様の健康のために
万一に備えて-秋の防火訓練-
編集後記

”第4回地域連携ネットワークを考える会に出席して”

 昨年11月15日(土)に東京国際フォーラムで、第4回地域連携ネットワークを考える会が開催されました。その会に演者として招かれ、
「患者中心の医療連携構築への挑戦」と題した講演を行いました。講演内容は今まで本誌で述べてきたことですが、その骨子を紹介させていただきます。
  役割分担と連携の時代を迎えた医療は地域完結型へと歩みを進めている。病院に求められる役割は入院治療と救急医療であり、外来は専門特化が必要である。病院がその役割をきちっと果たしているかを示す指標が急性期加算要件の中の紹介率であり、平均在院日数である。なぜなら、紹介率は紹介患者数と救急車台数に依存しており、病床稼働率を下げない平均在院日数の短縮は新入院患者数の増加によるからです。とはいえ、これらの急性期要件の数合わせに走るなら、患者無視に陥り、医療の本質を見失う危険がある。今後、病院がその役割を健全に果たしていくには、医療連携が不可欠である。その医療連携は医師主導ではなく、患者さんが正確な医療情報に基づき、自分の意思で自由に医療機関を選べる患者主体になるべきである。
  患者さんの安心と満足が行き交う温かい医療連携システムを地域の力を結集して作り上げたい。

病院長 佐藤 秀次


"当院の医療連携についての講演"

 「石川県病院協会事務長研修会」が平成15年10月16日(木)、七尾市で県内の病院事務長、約70人が参加して行われた。
  研修会では、当日の谷事務長は「病院経営と地域連携」と題して、現在、当院が進めている患者さん中心の医療連携について、 @当院の地域医療に対する基本的な考え方、A地域医療における取組みB地域医療取組み後の現況C今なぜ地域医療が重要かD今後の課題・・・などについて講演した。


”登録医療機関紹介コーナー”
医療法人 新内科医院
院長 新 正浩 先生

”「家庭医」として25年”
  松任市の西南部に位置する加賀野、笠間地区は、人口増加が著しい新興住宅地で現在約12,000人が住んでいます。そのなかに今回紹介する 新内科医院 (JR加賀笠間駅東口から徒歩5分)があります。院長の新先生は、公立松任石川中央病院内科を経て、25年前に出身地である美川町に隣接する現在の場所に開業され、以来、地域の皆様の「家庭医」として健康管理をサポートされています。   

”患者さんの“QOL(生活の質)改善”を目指して”
新先生は松任市立笠間中学校校医と西柏保育園園医も務めておられますが、診療はやはり地域の高齢者の方々の健康管理が中心です。先生は診療に当たっての考え方として「慢性疾患や高齢者の患者さんの“QOL(生活の質)改善”を目指しています。」とおっしゃっています。待合室には診察待ちの患者さんの目に付くところに先生手作りの“健康について”の啓蒙ポスターが掲示してありました。
今回のテーマは肺炎の流行するこの季節の内容のもので、先生の患者さんに対する姿勢が感じ取れました。また、通院できない状態の方には、往診・訪問診療、訪問看護(介護支援専門員)を行っており、在宅医療についても積極的に取り組んでおられ、文字どおり「家庭医」として安心できる先生です。

”病院と診療所をつなぐ“病診連携小勉強会”の役割”
  地域に根ざした「家庭医」を担う新先生からは、当院の佐藤病院長が講師を務める「“病診連携小勉強会”が患者さんの診療に際しても大変役立っており、また、救急患者についても速やかに対応してもらえるので、地域医療に欠かせない重要な専門病院です。」とのお言葉を添えていただきました。  


”クリニカルパスについて”

 「クリニカルパス」という言葉は初めて聞かれる方が多いと思います。もともとは米国の産業界で開発されたもので、工場などの生産場面で、最短時間と最小労力で最大の生産効果を上げるための合理的な作業工程を言ったものです。これを医療にも応用しようと1980年代から米国で始まり、日本にも急速に浸透しようとしています。これをそのまま医療にあてはめてしまうと、必要最小限の入院期間と最小の労力で最大の治療効果をあげるためのスケジュール表とでもなりましょうか。このスケジュール表の骨格を作成するのがクリニカルパス委員会ですが簡単なことではありません。私どもの相手は物ではなく人間だからです。最短時間で最大の治療効果を上げようとしたら最高の医療技術が要求され、最小の労力では患者さんは快適な入院生活を送れません。病院が最高水準の医療と、当院の病院理念に沿った労力を提供して初めて入院期間の短縮につながります。
  近い将来、患者さんは自分の疾患について日本中の病院のクリニカルパスを比べ、入院期間が短くて手術成績が良く、コストが安くて快適な入院生活が送れる病院を選べるようになるはずです。そのとき、選ばれる病院でいられるように現在、全職員が努力をしております。そしてさらに研鑽を重ねていく所存であります。

クリニカルパス委員会 委員長 梅森 勉 部長


”腰痛に罹って思う”
うらた医院
院長 多田 研三 先生

 日頃より自分は健康で異常は無いと思っていたのですが、何とかの不養生と言いますか、ある朝、腰を曲げた時に経験した事の無い激痛が腰から右足に走りました。
  その痛みは持続し、日常生活が制限され仕事にも影響するため、金沢脳神経外科病院を受診しました。腰MRI等の検査の結果、腰椎椎間板ヘルニアと診断され、治療法として手術浸襲が少なく、入院期間の短い、「顕微鏡下腰ヘルニア手術」を受けました。
  術後3日目に退院許可を頂き退院し、外来に2回術創部処置のため受診しましたが、2回目の受診にて治癒となりました。術前の痛みと痺れは術後殆ど無く、創部の痛みが主で痛みも日一日と軽減し、1回目の外来受診時には日常生活に支障無く1週間で仕事復帰が出来ました。入院中、院長先生、主治医の先生始め、看護師の皆さん、其々の職域の方の温かい言葉、真摯な態度、笑顔で心を癒され、退院後も患者さんやスタッフの心のこもった言葉を頂き、心やさしさに改めて感謝申し上げる次第です。


”院内看護研究発表会”

 平成15年度院内看護研究発表会を12月6日(土)に開催しました。 3年前より看護師の発表に加えて看護補助者も発表に参加しています。今年は補助者の発表も含めて5題の発表がありました。 内容は以下の通りです。これからも、看護の質の向上と個別性を重視した取り組みを心がけていきます。

【演題】
1.寝たきり患者の離床に向けての援助 
2.精神面へのリハビリに取り組む
3.インタビュー用紙への取り組み
4.手指衛生状況のアンケート調査
5.寝たきり患者の口臭をなくすには(看護補助者)


”面会時間のお願い”

 3・4・5病棟は面会時間の規制はありませんが、6病棟では、検査、治療、看護ケアのため原則として、 患者さんへの面会は午後よりお願いしています。
 面会時間については、入院時に看護師から説明しております。患者さん、ご家族の方々には、ご理解、ご協力の程をお願い申し上げます。


”脳神経外科講座シリーズL”

 脳出血とは脳の細い動脈が破れて脳内に出血した状態であり、原因の多くは高血圧です。今回は高血圧性脳出血について説明します。

出血の起こり方
高血圧は長い年月をかけて、脳内の小動脈に動く脈硬化を進め、さらに動脈を脆弱化します。その結果、動脈は高い血圧に耐えられなくなり破綻します。過労や興奮、運動などによる急激な血圧上昇が出血の引き金になります。

症状と診断
症状は出血の部位と程度によって異なります。脳出血は出血部位から、被殻出血、視床出血、尾状核出血、皮質下出血、小脳出血、脳幹出血などに分けられ、それぞれに特徴があります。いずれの部位であれ、大出血であると患者は急速に意識障害に陥り、死の転帰を取ります。出血の少ない場合は、部位に応じて、言語障害、片麻痺、知覚障害、複視、視野障害、運動失調などが発現します。診断はCT(図)やMRIで行います。

治療
薬物治療と手術治療があります。前者は薬で血圧や脳圧を下げる治療であり、後者は脳内血腫を除去する治療です。後者はさらに定位脳手術(頭蓋骨に小さな穴をあけ、細い管を挿入して血腫を吸引除去する)と開頭手術に分かれます。一般的には、小出血に対しては薬物治療、生命にかかわる大出血に対しては外科治療を行います。定位脳手術か開頭手術かの選択は専門的な判断で行います。病状安定後は、機能障害に対するリハビリテーションを行います。

予防治療
高血圧のコントロールが重要です。塩分を控え、肥満を防ぎ、寝不足・過労を避けるとともに、降圧剤の服用が必要です。高血圧は症状の有無で治療するのではなく、血圧を正常化して、心臓や脳の合併症を防ぐことが目的です。


”旬の食材を使って”

"菜の花と蛤の辛し和え"

〜材料(4人前)〜
菜の花・・・・・・1束
はまぐり・・・・・・20個
卵・・・・・・1個
練り辛し・・・・・・少々
しょうゆ/みりん・・・・・・各適量
酒・・・・・・適量

〜作り方〜
@はまぐりは酒蒸しにし身を取り出す。(汁は残しておく)
A菜の花を茹でる、2cm位に切りそろえる。(茹ですぎに注意する)
B卵を割り、はまぐりの汁を少量入れ炒り卵を作る。
Cボールに1,2を入れしょうゆみりん練り辛しを入れ和える。この時残しておいたはまぐりの汁を入れるとよい。
D器に盛り付け炒り卵を飾る。

今回ご紹介した和え物は、はまぐりの旨みと菜の花の苦味がうまくあった大人の1品となっています。

〜使用食材の効能〜
◎菜の花の効能
  2月から4月にかけて旬の菜の花は独特の苦味があります。ほうれん草の3倍のビタミンCを含み、カロテンも豊富です。出回る時期が限定しているため、まさに季節を感じさせてくれる食材といってよいでしょう。

”クリスマス会開催-手づくりカードプレゼント-”

 12月17日(水)、サンタに扮した職員が患者さん一人一人に手作りのクリスマスカードをお渡ししました。。感激のあまり涙する人、「一般病院でこんなことをしてくれるなんて」と感激の人、この喜びが力になればと思います。


”皆様からの「ご意見」”

◎12月18日のご意見 (男性・72歳・入院患者さん)
「クリスマス会」が昨日の夜、午後6時30分から開かれましたが、患者さんの中には意識がない方や怒り出すような方がおられますが職員の皆さんは一生懸命心のこもった接し方をされ、私は感動のあまりそっと涙を拭きました。
  今後とも”愛のある病院活動”をお願いいたします。

◎1月7日のご意見 (女性・72歳・入院患者さん)
  難聴の私にいつも紙に書いて説明していただいき感謝しております。


”眼瞼けいれん、顔面けいれんの新しい治療について”

上下のまぶたがピクピク動いて物が見にくかったり、まぶしく感じる眼瞼けいれんや、片側の顔面全体がひきつるように動く顔面けいれんは、内服薬による治療が困難で、特に顔面けいれんは手術が必要になることもしばしばあります。これらの病気に対し、ボツリヌス菌から作られた薬を局所に注射することで治療が可能になりました。注射のみで特に大きな苦痛はなく副作用もありません。症状のある方は是非ご相談下さい。


”あなたの健康と周囲の皆様の健康のために”

当院は4月1日から全館禁煙となります。

他人のタバコの煙のために毎年全国で多くの方が肺がんで亡くなっています。
愛煙家のあなたも今から禁煙に取組みませんか!


”万一に備えて-秋の防火訓練-”

秋の火災予防運動が始まった11月10日(水)、当院でも野々市消防署のご協力を得て防火訓練が行われました。
訓練は深夜6階リネン室から出火との想定で行われ、病院職員と消防隊員が本番さながらに訓練に臨みました。


”編集後記”

新年を迎え、日ごとに寒さが増す今日この頃です。
暖冬とはいわれておりますが、体調管理には、十分気をつけていきたいものです。
編集委員一同、今年もより良い広報誌作りに努め、頑張っていきたいと思います。

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