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■2003年7月30日発行 夏季号(第11号)■

患者さんへのお願い
看護の日に思う
登録医療機関コーナー
若葉のすがすがしい中、屋外散歩開催
ふれあい健康相談
ふれあい看護体験
特殊疾患療養病棟とは
SARSについて
「かかりつけ医」への紹介
脳神経外科講座シリーズJ
旬の食材を使って
「当院に対するご意見」の対応について
第47回救急症例検討会
週刊医療界レポート「医療タイムス」に当院が掲載
編集後記

”患者さんへのお願い”

 医療連携における、本院の役割・方針をあらためてご説明いたします。本院の外来診療は医療機関からの紹介外来と専門外来に特化します。さらに入院と救急医療に専念します。すなわち、外来診療の対象は紹介状持参の患者さんと専門的な診察・検査を希望される患者さんです。病状が安定し、薬の治療が中心になった患者さんは連携している診療所へ紹介させていただき、本院では定期的な診察・検査を行って参ります。もちろん、病状悪化の際には診療所を介して受診していただき、速やかな対応を取らせていただきます。 このような診療方針のもと、外来は紹介状持参の患者さんが優先されるため、薬が中心の患者さんの診察待ち時間は大変長くなっています。そのため患者さんから「サービス低下」との苦情がでています。しかし、医療連携は病状と病期に応じて、患者さんが診療所と専門病院の双方に守られる患者さんのためのシステムです。さらに、このような診療所と病院の役割分担は国が推進する医療政策であり、いかなる病院もこれを無視しては成り立ちません。この点を理解していただき、役割分担に基づく医療連携がより良いものになるよう患者の皆様のご協力をお願いいたします。

病院長 佐藤 秀次


"看護の日に思う"

平成15年度がスタートし、4ヶ月が経過しました。今年度は、新卒者5名、経験者5名、パート2名の採用で、看護部は総勢139名になりました。その内育休、産休者が4名で、6病棟(一般)では結婚ラッシュ(5月、6月、7月中5名)の状態です。  看護部の今年度目標は、人材育成、患者満足、経営参画です。中でも人材育成はスペシャリスト、ジェネラリスト双方の育成であり、年間計画に基づき進行中です。  患者満足は危機管理とサービスに配慮した取り組みを、経営参画は個々人がコスト意識を持ち、特に師長には在院日数、稼動率など円滑な病棟運営を実践出来るよう支援しています。ともあれ、看護部は人に始まり、人に終わると言われる如く要員確保は必須であり、且つ深刻ですが常に患者様に信頼と満足の得られる看護、介護を提供致すべく日々、努力して参る所存で御座います。

看護部長 出口 房子


”登録医療機関紹介コーナー”
(法)見谷内科医院
院長 見谷 巖 先生

当院は、最近、加賀方面から患者さんをご紹介いただくケースが増えています。今回、そのなかで、小松市の南部にある見谷先生の医院をご紹介します。
  先生から医院について伺いますと、「患者さんが通院されるには路線バスもなく不便をかけている」と苦笑されていました。それでも患者さんは先生を頼って、西は安宅町から東は尾小屋町と遠方からタクシーで診察に来られる方もいるということで、有難いことですとおっしゃっていました。
  併設している通所リハビリテーションは、当初ボランティアのつもりで自宅を改造して始めたのが、今では「患者さんにやさしく温かみのある施設」との評判で、毎日20人の方々が通所されています。訪問看護ステーションも併設しており、地域の医療機関の先生方も共同利用されているとのことで、まさに、地域に根ざした医療・介護の拠点施設との印象を受けました。
  また、先生の趣味はゴルフとドライブだそうですが、“かかりつけ医”として現在20数名の在宅患者を診ており、なかなか時間が取れないのが現状だと漏らしていました。今後は、「地域の診療所との“診診連携”(診療所と診療所の連携)を進め、患者さんを中心において診療所同士が連携し地域チーム医療として診て行く体制を構築したい」との抱負を語っておられました。
そんな見谷先生に金沢脳神経外科病院について印象を伺いますと、「脳疾患の専門だけでなく、頚部、腰部などの脊椎疾患も専門的に診てもらえるので紹介した患者さんが満足していた」ことをあげておられました。また、「24時間体制で救急患者の対応をしてもらえるので専門病院として安心であり、これからも病診連携を継続したい」とのお言葉を添えて頂きました。

 


”若葉のすがすがしい中、屋外散歩開催”

5月14(水)五月晴れの中、患者総数64名、徳用公園でささやかな気分転換をしました。
その後、「屋外散歩に参加してから外に出る自信がついたので散歩してきます。」と、家族は笑顔で患者さんを外へつれていってくれるようになりました。


”ふれあい健康相談”

看護の日、ナイチンゲールの誕生日にちなみ、地域の方とふれあい、気軽に相談できる場を持ちたいと5月28日(水)『御経塚サティー』において開催しました。 血圧測定、体脂肪測定、骨密度測定、相談コーナーに134名の参加がありました。健康に対する関心の深さがうかがえました。次回は10月に予定しています。


”ふれあい看護体験”

「看護の日(ナイチンゲール生誕日)」にちなんで、看護協会主催の行事としてふれあい看護体験が5月10日(土)に当院の4病棟で行われました。今年は小学1年生と母親と親類の小学5年生が体験しました。 車椅子移動介助・筆談での会話など、体験することが本来の目的ですが、患者さんにとっては小さい子供さんに接することでたいへん癒された日であったとレンズを通して実感しました。


”特殊疾患療養病棟とは”

 今年5月より特殊疾患療養病棟として運用しています。病棟の目標は、『安全・安楽・快適な療養生活』の提供であり、スローガンは、『生活リズムを整えよう』です。肢体不自由・難病・重度意識障害で長期療養を必要とする方が大半を占め、約85%の方が車椅子を利用しています。この事に視点を当て、ケアの改善に取り組んでいます。 例えば車椅子の姿勢保持や臀部痛に対する用具の工夫、車(移送)と椅子(座る)の使用手段を見極める事、負担を起える長時間の座らせきりは拘束であるという事、車椅子への頼りすぎ、長期使用による弊害など、一人一人の状態を検討し目標のある離床を働きかけています。 単調になりがちな生活にメリハリをつける為、毎日の日課に集団体操を行っています。頚・体幹・上下肢・声を使った全身運動で誰もが気楽に行える内容となっており好評です。もうすぐ夏到来!ほとばしる汗をふき飛ばし看護・介護させていただきます。

第4病棟師長 宮腰良子


”SARSについて”

 SARS(sever acute respiratory syndrome新型肺炎)もようやく流行がおさまりました。この病気はコロナウィルスと呼ばれる直径0.1ミクロンの病原体によるとされています。しかし、その感染経路は依然明確ではありません。連日、感染予防を各国が必死になって行っているところが報道されていましたが、感染経路が不明なためあらゆることを想定して対策を講ずる必要があります。 まず目に付いたのはマスクでしょう。空気感染の予防にはマスクが有用とされていますが、相手は非常に小さい粒子なので普通のマスクでは役に立ちません。 N95と呼ばれるマスクが有名になりましたが、これは0.3ミクロンの粒子の95%を通さないとされています。防護服も厳重なもので表面を一切触らずに脱ぐ手法なども紹介されていました。これは接触感染を防ぐためです。 一番最初にSARSの封じ込めに成功したベトナムの病院は世界に先駆けて感染予防の細かいマニュアルを作成しこれを厳重に守ったことが功を奏したようです。私どもも現在ある感染対策マニュアルを見直しより理論と現実に即したものを再構築する予定です。

診療部長 山本信孝


”「かかりつけ医」への紹介”

 当院では現在、石川県内、約260の病院や診療所と医療ネットワークを組んでおります。当院に通院中の患者さまで、

@診療所の「かかりつけ医」での通院をご希望の方
A当院の医療ネットワーク先での通院をご希望の方

  は、遠慮なく診察の際に医師にお申し出ください。ご希望の診療所にご紹介いたします。
  また、ご紹介したあとも、脳神経外科専門病院としてMRIやCTなどの専門的な検査を、定期的に受けていただけるようになりますのでご安心ください。
  これからも当院は患者さまを第一に考え、患者さまの治療が継続できる医療ネットワーク作りを進めてまいります。よろしくご理解の程お願い申し上げます。


”脳神経外科講座シリーズJ”

”脳梗塞A”

脳梗塞は、@心源性梗塞とAアテローム血栓性梗塞、Bラクナ梗塞の三つのタイプに分けられることは前回述べた通りです。今回はアテローム血栓性脳梗塞について説明します。

本症の特徴
頸部の内頚動脈の内壁にアテロームという脂肪の塊ができ、これが増大する過程で次の問題が起こります。アテロームに血栓ができ、その一部が剥がれて目に流れると一時的な失明(一過性黒内障)が起こります。また、この血栓が脳へ流れると言語障害や片麻痺などが起こります。これら症状が24時間以内に消失するものは、一過性脳虚血発作(TIA)と呼ばれ、脳梗塞の前徴と考えられています。比較的大きな血栓が脳に流れた場合や、アテローム部位で動脈が閉塞した場合には、様々な程度の脳梗塞が起こります。アテロームの原因は高血圧や糖尿病、高コレステロール血症、喫煙などですので、本邦でも増加が見込まれています。

診断
脳血管MRI(図1)や脳血管撮影で、動脈の狭窄程度やアテロームの潰瘍の有無を検討し、これに基づいて治療法を決定します。

治療
狭窄程度が軽度で、アテロームに大きな潰瘍がない場合にはアスピリンやパナルジンなどの血小板凝集を抑制する薬が使われます。一方、狭窄程度が高度の場合や潰瘍が大きな場合には、アテロームを摘出する手術(内膜剥離術)が行われます。術前狭窄していた血管は、術後拡張されます(図2)しかし、高血圧や糖尿病などの原因疾患の治療が不十分な場合には、再発が起こるので注意が必要です。


”夏野菜のパスタ”

〜材料(4人前)〜
トマト(完熟)・・・・・・・大2個
オクラ・・・・・・10本
シーチキン・・・・・・1缶
パプリカ(黄)・・・・・・1/2個
スパゲティー(細麺)・・・・・・240g
にんにく・・・・・・1かけ
オリーブオイル・・・・・・大さじ2
塩/コショウ・・・・・・各適宜
オレガノ・・・・・・少々

 夏は暑さと冷たい食べ物の取りすぎのため、胃腸に負担をかけやすい季節です。今回ご紹介する1品はそんな弱った胃腸にとてもやさしいパスタです。オクラの粘りがソースに丁度良いとろみをつけてくれ、新たな食感に出会えます。
〜作り方〜
@トマトは1口大に、オクラは薄切りに(予め塩少々をふってこすり合わせておくと色止めになる)、パプリカは拍子切りにする。
Aたっぷりの湯に塩を入れスパゲティーを茹でる(ゆで時間は表示に従う)。
Bフライパンにオリーブオイルとスライスしたにんにくを入れ、焦がさないようにオイルに香りをつける。
C@の野菜とシーチキンを順次入れ、スパゲティーのゆで汁を少々加え塩・コショウ・オレガノで味を調える。
D茹であがったスパゲティーをCに加え混ぜる。
E器に盛り付け完成。

〜使用食材の効能〜
◎オクラ・トマトの効能
  オクラは水溶性の食物繊維で整腸作用のあるペクチンと、蛋白質の消化吸収を助けるムチンにより独特の粘りが出ます。カロチン、ビタミンB1、B2、C、カルシウムなどを多く含む栄養価の高い食品です。
  トマトの赤色はβーカロチンとリコピンによるものです。リコピンは体内で様々な病気を作り出す『活性酸素』の増殖を抑えてくれる働きがあります。ストレスを強く感じている方は特に積極的に摂取してください。オクラ、トマト共に消化吸収を助ける働きがあるのでこの時期におすすめの食材です。

管理栄養士 飯田 英子


”「当院に対するご意見」の対応について” 

◎5月12日のご意見
診察の待ち時間が長い。8時30分に来ても12時近くになる。もう少し短くならないものか。
◎5月8日のご意見
外来内診が遅く3時間もかかった。もっと早くしてください。
日頃から診察待ちの時間短縮には鋭意努めておりますが、来院患者さんの増加により待ち時間が長くなっており申し訳ございません。また、当院は、現在、石川県内、約260の病院や診療所と医療連携をいたしております。
現在、当院に通院中の患者さんで、患者さんが普段かかられている診療所の「かかりつけ医」での通院をご希望の方、或いは当院の医療連携先での通院をご希望の方には、診療所を紹介いたしております。遠慮なく診察の際に医師にお申し出てください。

◎5月18日のご意見
病室洗面所の水が臭い。一度、水質検査をしてはどうか。
当院は、水道法に定める水質検査を定期的に実施しており、常に飲料水として「異常なし」の結果が出ておりますのでご安心ください。

◎6月13日のご意見
シャワー室の設置を要望します。無理ならば、入浴日の回数を増やしてください。夏季は、特に汗をかきますし、手術などで入浴できない患者でも、シャワーであれば一人でも簡単に汗を洗い流すことができるのではないでしょうか?

入浴日以外でシャワーを希望される方は、看護職員に申し出てください。下記の時間帯で利用できます。
【毎日】
  男性:午後4時〜6時 / 女性:午後6時〜8時


”第47回救急症例検討会を当院で開催”

 6月25日(水)当院において、地域消防署(松任石川広域事務組合)の救急救命士及び救急隊員と当院の医師が、これまで当院に救急搬送された救急症例の検討会を開催しました。  また、検討会に引続き当院の山本治郎医師が救急患者の搬送時に重要な「眼症状について」の特別講演を行いました。


”週刊医療界レポート「医療タイムス」に当院が掲載”

6月16日(月)発行された医療タイムス(No.1626)に当院の取組みである「病診連携を強化」「特殊疾患療養病棟の充実」「脊椎疾患を柱に専門病院の地位確立」の記事が掲載されました。


”編集後記”

 7月も終わりを迎え日ごとに暑さが増す今日この頃です。職員一同夏バテなどにならないよう心と体をリフレッシュしていきたいと思います。
広報誌についての皆様のご意見・ご感想を是非お寄せください。

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