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■2003年4月30発行 新春号(第10号)■

脳卒中における医療連携
登録医療機関紹介コーナー
麻酔科を開設するにあたり
外来患者のみなさまへ
当院の”MD法による腰ヘルニア手術”が雑誌「ホスピタウン」に紹介されます。
患者さんコーナー@
患者さんコーナーA
おかげさまで紹介患者さん、救急搬送も増えております。
院内感染対策チーム活動中
院長講演会に多数の参加者
〜春〜に合わせて心機一転!!
ひなまつりのイベント開催
脳神経外科講座シリーズI
旬の食材を使って
「当院に対するご意見」の対応について
野々市駅構内に案内板
編集後記

”脳卒中における医療連携”

 本院が脳卒中診療で行っている医療連携について述べさせていただきます。脳卒中の急性期治療は主として脳卒中の進行防止と機能障害の早期回復に向けられます。本院は専門病院として、この急性期治療に力を入れております。急性期治療の終了後は、脳卒中の再発予防のための治療が中心になります。脳卒中は通常、高血圧や糖尿病、高脂血症などの生活習慣病が基になって起こります。従って、脳卒中の予防治療は生活習慣病の管理といっても過言でありません。生活習慣病の治療は生涯にわたるものであり、治療が継続されなければ、脳卒中の再発予防は困難になります。そのため、本院では患者さんの住居近くの医療機関への転院を積極的に進めています。家庭医と専門医が脳卒中の病期に応じて、適切にその役割を果たすことが肝要であり、時代の求めでもあります。私どもが現在進めている医療連携は脳卒中診療において、今後ますますその有用性を発揮するものと確信しています。今回ご紹介のやまもと内科医院院長の山本博先生は私どもと同じ考えに立ち、積極的に病診連携に取り組まれています。患者さんからは大変心強い信頼できる家庭医と伺っています。今後とも協力して地域医療に貢献したいと考えております。

病院長 佐藤 秀次


"登録医療機関紹介コーナー"
やまもと内科医院
院長 山本 博 先生

 当院から南へ直線で約7kmに位置するのどかな田園地帯の一画に山本先生の医院があります。先生は、専門の医療機関や地域の訪問看護ステーションと連携をとりながら、地域に根ざした「かかりつけ医」として、地域から厚い信頼を得ております。特に、在宅医療に積極的に取組まれており、地元松任市ばかりでなく近隣の川北町や辰口町などの患者宅にも往診に出かけております。往診は、午前の診療が終わると出向くそうですが、患者さんが多いこともあって午後の3時からの診療にしばしば遅れることがあるとのことです。(受付には午後の診察開始時間が遅れる旨の案内がありました。)
  また、近くの特養ホーム[福寿園]の嘱託医も務めておられますが、そんな山本先生から金沢脳神経外科病院は、「専門医がいつでも診てくれる、安心できる連携病院」とのお言葉を頂いております。


"麻酔科を開設するにあたり"



 200年前までの手術は、激しい痛みに耐え、かつ、死に至る可能性さえある過酷なものでした。しかし、華岡青洲(1760-1835)がチョウセンアサガオを主成分とする麻酔薬「通仙散」を用いて全身麻酔下に手術を成功させてから(1804)、痛みの治療は大きく変遷しました。現在の手術は、吸入麻酔薬や静脈麻酔薬を用いて全身麻酔下に意識の消失した状態で痛みを感ずることなく、また、血圧や呼吸を安定させた状態で受けていただくことが可能となりました。さらに、痛みの治療は手術時ばかりではなく、肩凝りや腰痛などに代表される日常の痛みにおいても、痛みの場所(局所)に麻酔薬を注射すること(神経ブロック)で行えるようになりました。しかし、これらの治療を受けていただく場合には、なぜ、麻酔が必要なのか、なぜ麻酔薬が効くのかなどの不安(心の痛み)が起こります。

麻酔科部長 阿部 浩


”外来患者のみなさまへ”

5月1日(木)より午前の診療受付終了時間は11時30分から11時に変更となります。ご了承ください。


”当院の”MD法による腰ヘルニア手術”が雑誌「ホスピタウン」に紹介されます。”

当院の”腰ヘルニア手術(MD法)の取組み記事”が6月中旬発売予定の患者さま向け全国雑誌「ホスピタウン」に掲載されます。


”患者さんコーナー@”
修田 裕子 様

”MD法による腰ヘルニア手術を受けて ”

  私の場合は、出産をしてからでしょうか。ギックリ腰のくり返しで「腰は寝て治す」で11年!!今年の1月には、もう二度と歩けないのではと思う激痛が10日程続いた後シビレがきました。感覚の麻痺もあったのか、私の足の上に子供の足が乗っているのが分からなかったのには、ショックでした。知人に「金沢脳神経外科で腰痛、坐骨神経痛、ヘルニアも診てくれるヨ」と言われ、正直「えっ?」と思ったのですが、足を運んでみました。診察で、ヘルニアは神経の病気!と聞き納得!私自身「りっぱなヘルニア」でした。手術も十分の説明と十分の納得があったためか、全く不安が無く、術後の痛みも、これまで痛い痛いと寝込んでいた時より楽でした。次の日から歩行もできたので本当にびっくりしました。シビレも取れて行くのが日々分かり嬉しく思えます。傷口は言うまでもありません。院長先生を始め、主治医の先生、看護婦さんには、本当にお世話になり多々御迷惑おかけした事と思います。今後自分の体を大切にして行きたいと考えております。ありがとうございました。


”患者さんコーナーA”

”MD法による腰ヘルニア手術を受けて ”
  腰ヘルニアのため本院へ入院しました。入院当時は主に左足のしびれだけで腰痛はありませんでしたが、それまで何度もひどい腰痛を繰り返していました。手術に際しては、病状と手術内容について詳しい説明があったため、何の不安もなく手術を受ける事が出来ました。手術後は翌日から歩く事が出来たものの、傷口の痛みに加え腰痛があり、まっすぐ立てない状態が続きました。左足のしびれは少しずつ良くなって行くものの、腰痛が収まらず不安な時期もありましたが、 2週間を過ぎた頃から腰痛も除々に収まり、1ケ月後退院する頃には、腰痛もほとんど無く、しびれもかなり無くなりました。腰痛が今後再発しないか多少不安はありますが、傷跡も目立たず本当に手術をして良かったと思います。


”おかげさまで紹介患者さん、救急搬送も増えております。”

これからも紹介をいただくだけの医療連携ではなく、これまでと同様、逆紹介を積極的に進め患者さんを中心とした医療連携を進めて参りたいと思います。


”院内感染対策チーム活動中”

 病院に入院後に発生した感染症をすべて院内感染と言います。それを防ぐための対策をたてるのが院内感染対策チーム(ICT)です。感染には感染源、感染経路、患者の3要素があり、病院である以上感染源をなくすことは不可能で、体力の弱った方が入院いることも当然ですから、院内感染の予防には感染経路の遮断が最も重要です。今まで感染対策としていろいろな手段が講じられていましたが、そのすべてが根拠に基づいたものではありません。
  現在行われている手段を見直し根拠のないものは省略し、根拠のあるものはさらに進めていくことが必要です。 ICT発足して約3ヶ月たちましたが、まず、手洗いの強化にとりくんでいます。院内感染の最も大きな原因の一つが手の汚染です。まず職員に現在行っている手洗いが十分ではないことを実習を通じて実感してもらい、正しい手洗い法を行ってもらうよう努めています。今後消毒剤の見直しや必要な物品の整理などを行う予定です。

委員長 山本 信孝


”院長講演会に多数の参加者”

 今年も近郊の市町村で計画された地域住民向けの「疾病の予防と健康づくりの推進」事業に当院の院長が講演を行いました。 2月7日(金)「物忘れと痴呆」(寺井町健康福祉センター)、2月21日(金)「そんなあなたは大丈夫?」−“脳の病気”その原因と予防について−(松任市民会館)、2月28日(金)「脳卒中から身を守ろう!」(鶴来町保健センター)


”〜春〜に合わせて心機一転!!”

ナースキャップの廃止(感染予防の観点から)とユニフォームを一新!!


”ひなまつりのイベント開催”

2月26日に当院5病棟患者さんを中心とした‘ひな祭り’が行われました。  職員手作りのお雛様を飾り、歌を歌ってお祝いをしたのですが、中には涙を流して喜ぶ患者さんもみられ、患者さん、職員一同楽しいひと時を過ごすことができました。


”脳神経外科講座シリーズI”

”脳梗塞”

脳梗塞は通常、次の三つのタイプに分類されます。
@心原性脳梗塞
Aアテローム血栓性脳梗塞
Bラクナ梗塞
です。今回は心原性脳梗塞について説明します。

心原性脳梗塞の特徴
心臓内で血液が固まって血栓になり、これが脳動脈へと流れて脳梗塞を起こします。近年、高齢化とともに弁膜疾患を持たない心房細動による脳梗塞が増加しています。本症では、通常大きな血栓ができるため、大梗塞を起こす傾向があります。また、血栓が溶けると出血性梗塞といって梗塞巣内に出血が起こり、急速に悪化することがあります。本症では、死の転帰を取る場合や、重度の後遺障害を残す場合が少なくありません。

診断
脳血管MRI(図1)で脳動脈の閉塞部位を、脳MRI(図2)では脳梗塞の部位と広がりを診断できます。

治療
急性期には、脳梗塞による脳の腫れ(脳浮腫)を軽減するための薬物治療を行います。超早期であれば血栓を溶かす治療が有効な場合もあります。しかし、出血性梗塞を招く危険もあるので、慎重な判断が必要です。慢性期には、脳梗塞の再発を防ぐため、通常ワーファリンという薬物を用いて血栓の形成を抑制します。


”ソラマメと新たまねぎのかきあげ”

〜材料(4人前)〜
ソラマメ・・・・・500g
玉ねぎ・・・・・1個
海老・・・200g
小麦粉/片栗粉・・・・・・各適宜
塩・・・・・少々
酢・・・・・少々
サラダ油・・・・・適宜
レモン・・・・・適宜

 今回は初夏にピッタリのかき揚げをご紹介します。
ソラマメのグリーンと海老のピンクがさわやかな一品です。ホクホクとした独自の食感を持つソラマメはこの季節ならではの食材です。非常にいたみが早い食品なのでご注意ください。
さっくりしたかき揚げのポイントは、”氷水と少々の酢”です。(酢は魔法の調味料です。)
〜作り方〜
@ソラマメはさやから取り出し、薄皮を剥く。
A玉ねぎと海老は0.5p角の大きさに切る。
B@とAをボールに入れ、小麦粉・片栗粉・塩を加え混ぜる。(混ぜすぎると粉に粘りが出るので注意が必要です。)
CBと酢少々と、氷水を適宜加え、さっくりと混ぜる。
D180℃に熱した油でからりと揚げる。
E器に盛り付け、レモンを添える。

〜使用食材の効能〜
◎ソラマメの効能
豆類に含まれるビタミンB群がとくに多いのが特徴です。ビタミンB1は糖質を、ビタミンB2は脂質を代謝するのに必要不可欠な栄養素です。
糖質の代謝がスムーズに行われないと、体内に乳酸がたまり疲労やストレスの原因となります。
玉ねぎに含まれる硫化アリルはB1の吸収を高める効果があります。硫化アリルは加熱により効果が減少しますので、生食または短時間に加熱調理するようご注意ください。

”「当院に対するご意見」の対応について”

 当院では、病棟や外来周辺に「ご意見承り箱」を設置して患者の皆様や病院に来られた方から、当院に対する貴重なご意見を頂いております。今まで、皆様から頂いた主なご意見に対して当院の取り組みをお知らせいたします。総合受付前にも取り組みについて掲示してあります。

◎3月10日のご意見
私は、出産以外入院したことがなく、今回はじめて入院ということになり、不安が一杯でしたが、先生はじめ看護師さんのやさしい言葉、態度に一日々が楽しく、いざ退院と言う言葉を聞いたときさみしくて、もっと居たいと言う思いでした。本当に山本信孝先生、6階の看護師さん、私みたいなわがままな者に色々親切にして頂いて有難うございました心から感謝しております。合掌

◎3月10日のご意見
集中治療室の看護師に態度が悪い人がいる。患者の身体を拭くのに「自分で拭きなさい」と言って、動けないのにタオルを渡すのみ。また、暖房が効かない。
不愉快な思いを与え申し訳ありません。今後このようなことのないよう更に指導いたします。また、集中治療室の暖房ですが、24時間稼動しております。しかし、個人差により寒く感じられる方には羽毛布団をお貸しするなどの配慮を行っておりますので看護師にお申し出ください。

◎3月12日のご意見
6階の看護師長さん、看護師さん本当に有難うございました。毎日師長さんが私達患者さんにやさしいお言葉をかけて頂き、本当に安心して毎日を過ごすことができました。こんな楽しい入院生活は一生の思い出になります。本当に有難うございました。

◎3月16日のご意見
6階ロビーでの喫煙を禁止してください。患者や見舞客が大変迷惑してます。皆さんが安心して話ができるロビーにしてください。喫煙場所は別な場所に単独にするか、それとも病院全体を禁煙にしてください。最近はどこの病院でも禁煙になっています。
皆様にご協力を頂き、4月から全病棟ロビーを禁煙といたします。愛煙家の方々には、ご面倒でも1階玄関横に設けてある喫煙室をご利用ください。なお、最近は全国的にも全館禁煙の病院が増えております。当院も今後は全館禁煙に向けた検討も致します。

◎3月17日のご意見
熱いお湯を是非準備してください。
以前に給湯の設備がありましたが、操作を誤ってやけどされた方がおられ、撤去いたしました。お湯はいつでもナースステーションに用意してありますのでお気軽に看護師など職員にお申し出ください。

”野々市駅構内に案内板”

 初めて当院を訪れる方々には当院の住所が「野々市」であることから、電車を利用してJR野々市駅で下車される方もおられ、そこから「病院の場所がわからない」という問い合わせをよく頂きます。そこで、野々市駅構内に当院までの地図を記した案内看板を設置しました。


”編集後記”

4月になり、当院にも新入職員が加わり春らしい、初々しさでいっぱいです。
ナースキャップもなくなり、ユニフォームもあたらしくなり、職員一同、気持ちをひきしめて(でも顔はおだやかに)いきたいと思います。
広報誌についてのご意見・ご感想などぜひお聞かせください。

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