■2003年1月30日発行 新春号(第9号)■
■これからの医療ネットワーク
■登録医療機関紹介コーナー
■年頭にあたって
■当院の”腰ヘルニア手術”のキャッチフレーズ決まる
■当院主催の第1回救急症例検討会を開催
■検査雑感
■”万一に備えて”秋の防火訓練
■バックボードの設置が好評
■腰椎椎間板ヘルニアに対するMD法
■MD法による腰ヘルニア手術を受けて
■脳神経外科講座シリーズH
■旬の食材を使って
■「当院に対するご意見」の対応について
■クリスマスのイベント
■編集後記
”これからの医療ネットワーク”
最近、紹介先から定期検査に来られた患者さん達から、現在の連携システムに満足を示す言葉を頂いております。紹介先と私どもの連携・協力が患者さん達の評価を得ていることを大変嬉しく思います。本院が目指す医療ネットは役割分担に基づく、継続性のある良質な医療を提供することです。医療ネットには役割分担はあっても、主従関係はありません。ネット構成員は常に主体性を保つことができ、患者さんは医療ネットから自由に医療機関を選べる、これが私どもの求める医療ネットです。そのためにも、十分な医療情報の公開が必要です。情報公開は医療連携の要といえます。
病院長 佐藤 秀次
"登録医療機関紹介コーナー"
きたがわ内科クリニック
院長 北川 義展 先生
北川先生は、平成7年にクリニックを開業されるまで当院で神経内科専門医として長く務めていただき、多くの患者様から信頼され、現在も「病気を診るのではなく、病んでいる人を診る」を信条として、地域の方々との"ふれあい"を大切に医療に携わっておられます。
先生から当院に対して「医療の役割分担が進むなかで、信頼する"専門病院"として、また、私の専門領域であるパーキンソン病の振戦(手足が無意識に震える)と固縮(手足が硬くなって動かない)に悩む方々のために、金沢脳神経外科病院が取組む定位脳手術による脳深部電気刺激療法等に期待しています。」とお言葉を頂いています。
"年頭にあたって"
皆様 新年おめでとう御座います。
本年もよろしくお願い申し上げます。
昨年は本院にとって病院機能評価受審という記念すべき年でありました。この受審は5年毎の更新であり部門毎の評価項目はさらに厳しく、細かく、高い質が求められます。
また、院内には手順、基準、各種マニュアルなども整っていますが『仏 作って魂しい入らず』にならない為にも内容と日々の実践の確認や定期的な見直しが必要です。当面は4年後の受審に向けて着実な歩みに日々努めること、そのためにはどの場面においても患者安全を第一と心がけ各人が精進することが寛容と存知ます。専門職としての自立意識を持ち社会的契約に適う存在としてお互い頑張りましょう。
看護部長 出口房子
”当院の”腰ヘルニア手術”のキャッチフレーズ決まる”
現在、当院が行っている「腰ヘルニア手術」は顕微鏡下(MD法)によって行われており、 @人にやさしく、A術後の離床が早く、B切開痕がほとんど目立たない最小侵襲手術です。これをもっと多くの方々に知っていただくために、このたび、院内からそのキャッチフレーズを募集し決定しました。

”当院主催の第1回救急症例検討会を開催”
従来、消防署主催の救急症例検討会を年1回行なっておりましたが、昨年から、これに加え、当院主催による救急症例検討会を年3回行うようにしました。この度、その第1回目を12月4日、松任石川広域事務組合、能美広域事務組合、金沢市消防本部の救急救命士や救急隊員42名の参加をいただき開催しました。 この検討会では、過去3ヶ月間に当院に救急搬送された症例を中心に救急処置等について討議が行われ、最近の救急医療のレベルアップとともに、熱い討議が行われました。次回は、3月6日に開催が予定されています。

”検査雑感”
脳神経外科は、交通戦争が最盛期になった昭和30年代後半に頭部外傷を扱える施設の整備が急務となり、昭和42年に標榜科として独立しています。この頃の脳神経外科は治療成績としては惨憺たるものだったようです。検査も患者さんに苦痛を耐えてもらうことがあたりまえで、手術を受けるというだけで生命の危険や後遺症を覚悟しなければならないという事も普通だったようです。 それから40年ちかく経った現代、多くの疾患はMRIやCT、SPECTなどで横になるだけで診断をつけることができ、脳血管撮影や脊髄造影などの「針を刺す必要がある」検査も機器や造影剤の改良により検査時間は短く画像も鮮明になっています。 最近では、ついつい検査所見にばかり目が行き患者さんの話に耳をかたむけしっかりと診察していないことも見受けられます。患者さんの中にも診察を受ける事より検査の結果ばかりを聞きたがる方もおられます。せっかく検査機器が良くなっても「症状」がわからなければ医療はできません。この事を医療スタッフは患者さんとともに考えていくべきでしょう。
副院長 山本信孝
”万一に備えて 秋の防火訓練”
秋の火災予防運動が始まった11月11日、当院でも野々市消防署のご協力を得て防火訓練が行われました。訓練は深夜4階リネン室から出火との想定で行われ、病院職員と消防隊員が本番さながらに訓練に臨みました。
”バックボードの設置が好評”
平成13年9月の消防署との救急症例検討会の時に、救急救命士の方からバックボード(搬送固定用具)の設置要請があり設置しました。現在2台のバックボードを設置してあり、救急救命士の方々から好評を得ています。
このバックボードは、外傷患者を搬送する際に身体への衝撃を与えないために全身(脊柱)を固定するもので、脊髄損傷を疑う受傷者の搬送にとても有効です。
”腰椎椎間板ヘルニアに対するMD法”
従来の手術顕微鏡を用いた腰椎椎間板ヘルニア摘出術は極めて安全で、今まで良好な結果が得られてきました。しかし、皮膚切開は約5p必要であり、腰椎からの筋肉の剥離は少なくありません。その結果、患者さんによっては創部痛のため術後の離床が遅れることがあります。その点、現在行っているMD法では皮膚切開は約2pであり、筋肉の剥離は僅かで済みます。術後の創部痛が軽度であることから、ほとんどの患者さんは術後翌日から歩行可能です。術後苦痛を軽減し、早期離床と退院を可能にするMD法は画期的な最小侵襲手術です。

”MD法による腰ヘルニア手術を受けて”
岡野 理恵 様

私はヘルニアで入院していました。お母さんにこの病院につれてきてもらったとき、私はうつ伏せになったまま、起き上がることすらできず、かなりの激痛が左足全体にあり、私は、身動きがとれないままただ大泣きしていました。MRI まともにとれないほど、少しもじっとしていることができませんでした。入院してから、薬で少しは楽になっていたけれど、夜はまとも眠ることができず毎夜、坐薬を入れていました。それでも左足の激痛は治りませんでした。しかし、手術をしたあとはうそのように痛みが無く、私は、手術を終えて1日もたたないうちに集中治療室から白分の病室まで歩いていくことができました。最初、私は手術をするのがすごく嫌でした。傷もつくし、手術とか初めてだったから・・・でも、先生たちのおかげで傷口はとても小さくわずか2pですんだのでとてもうれしかったです。手術も全然こわくなくて、安心してうけることができました。
”脳神経外科講座シリーズH”
”クモ膜下出血(SAH)の続発症”
脳動脈瘤破裂によるSAHでは、再出血の防止のため早期の動脈瘤処理が必要です。しかし、動脈瘤の処理が無事済んでも、さらに次の問題を克服しなければなりません。
(1)脳血管れん縮
これは脳動脈が縮む現象を言います(図1)。

動脈が細くなり過ぎると脳血流が低下し、脳梗塞が起こります。血管れん縮は出血後約1週間で発現し、2、3週間で白然に消失します。この間、大きな脳梗塞が発生すると、後に後遺症が残ります。脳血管れん縮を予防する薬はありません。現在、点滴で血液量を増やしたり、血圧を上げたりして脳血流を維持する治療が行われています。
(2)正常圧水頭症
出血後ーカ月位たって起こります。これは脳室(脳内にある液体の循環する部屋)の中に液体が貯溜して、脳室が拡大し(図2−a)、精神機能障害や歩行障害が進行する病気です。これに対しては脳室腹腔シャント術(脳室から腹腔へ貯留した液体を誘導する手術)が行われます。手術で脳室の大きさは正常化し(図2−b)、症状は消失しますので、心配はいりません。これら二つがSAHの主な続発症です。

病院長 佐藤 秀次
”旬の食材を使って”
”冬の幸グラタン”

〜材料〜
生鮭・・・・・100g
じゃがいも・・・・・中3個
たまねぎ・・・1個
ベーコン・・・・・・2枚
牛乳・・・・・少々
塩/こしょう/醤油・・・・・各少々
小麦粉/卵/パン粉・・・・・各適量
サラダ油
(付け合せ)
シメジ・・・・・1パック
クレソン・・・・・少々
ソース/ケチャップ・・・・・適量” |
秋風とともに食欲がましてきましたね
今回は定番のコロッケに旬の味を加えてみました。
「秋鮭」を使った熱々コロッケをお試しくださいね。
〜作り方〜
@ジャガイモは皮がついたままよく洗い竹串がすっと通るまでゆで、熱いうち皮をむいてつぶします。 Aたまねぎはみじん切りに、鮭は皮を除いて細かく刻みます。ベーコンも細かく切っておきます。
BAをフライパンに入れて炒めます。(ベーコンを先に入れると油分が出るので油をいれる必要はありません。)
C@とBをボールに入れ、牛乳を加え塩・こしょう・醤油で下味をつけます。
Dお好みの大きさに丸め、冷やしておきます。(熱いうちに衣を着けて揚げると破裂します)
E小麦粉、卵、パン粉の順に衣をつけ、揚げます。
Fシメジは小房に分け酒蒸しにします。
G皿に熱々コロッケとシメジを盛り付け、クレソンを添えます。
〜使用食材の効能〜
◎鮭の効能
鮭は総合的に栄養価の高い食品です。中でもたんぱく質や脂質が豊富に含まれています。鮭の脂質にはDHA/EPAが多く含まれています。 DHAは魚の頭部や目の裏側、血合いなどに多く含まれます。また脂の乗った旬の時期に食するとより効果的に摂取することができます。またDHA/EPAは熱に強いため、加熱調理でもほとんど変化しないのが特徴です。
鮭は他の魚に比べビタミンA,B1、B2、D、E、B6も多く含んでいることから、たんぱく質の吸収が良いのも特徴です。 |
栄養部
”「当院に対するご意見」の対応について”
当院では、病棟や外来周辺に「ご意見承り箱」を設置して患者の皆様や病院に来られた方から、当院に対する貴重なご意見を頂いております。今まで、皆様から頂いた主なご意見に対して当院の取り組みをお知らせいたします。総合受付前にも取り組みについて掲示してあります。
| ◎10月20日のご意見 |
| 休日に診療に来て急に入院することになったが、タオルや歯ブラシなど洗面用具がなく、病院で準備してあると都合がよいと思うのですがいががでしょうか。 |
急な入院で準備ができなかった方には、病院で以下の洗面用具一式を用意いたしますので遠慮なく看護師にお申し出ください。
【洗面用具一式】 ○タオル ○石鹸 ○歯ブラシ ○歯磨き粉 ○髪ブラシ ○髭剃り |
| ◎11月25日のご意見 |
@初めて診察に来たが、職員の表情が暗く、会釈もしない職員がいる。
A診察待ち時間に待合室でテレビを見ていると、職員がそれをさえぎるように前を通り過ぎて行く。
Bポケットに手を入れ、院内を歩く職員がいる。 |
@職員には、患者の皆様に接する際、常に笑顔や会釈を忘れないように指導いたしておりますが、今後も指導を徹底いたします。
A職員には、どうしても待合室のテレビの前を通らなければならない場合、頭を下げるようにして、テレビを見ておられる方への配慮に心がけるよう指導したします。
B職員には、病院職員として自覚ある態度を心がけ、来院された方々に不快な気持ちを与えないよう職員教育を徹底したします。 |
| ◎12月2日のご意見 |
| 入院患者の家族ですが、洗濯物の中に汚物のついたものを一緒に入れずに別々にしておいてください。 |
| 汚物のついた選択物は、水洗いをしてからナイロン袋に入れ、一般の選択物とは別にしておりますが、全員に徹底されていなかったことをお詫び申し上げます。今後このような事のないよう指導いたします。 |
| ◎12月27日のご意見 |
| 久しぶりに来院しました。2階のMRI室と待合室のところに写真が展示してあり、とても和みました。絵とか写真がちょっとあると良いですね。 |
| 当院では、院内環境整備の一環として病棟や外来の廊下に写真などを展示しておりますが、MRI室前に展示してある写真は、写真愛好家の患者さんの作品です。これからも順次、展示する予定です。 |
”クリスマスのイベント”
” ★心にぽっと灯がともった★”
12月18日、患者さんが夕食を終えたひととき、一足早いクリスマスのイベントが有りました。サンタと聖歌隊を従えた院長組、看護部長組2班がきよしこの夜の曲に合わせて静しずと各階一人一人の手にクリスマスカードをお渡しするために巡回しました。
ベットに伏せっている方、車椅子で待っている方、感激して涙する方等々。フロア終了毎に談話室に集合しクリスマスソング2曲を集まった患者さん達と歌いました。短いひとときでしたが長い療養の方々にとってどんな小さなプレゼントでも暖かい気持ちになるのでしょう。患者さん、職員みんなの心に小さな灯りのともったひとときでした。 メリークリスマス皆さん・・

”編集後記”
広報誌も発行から丸2年が経ちました。今年から委員の顔ぶれが新しくなりましたので、新しい発想を誌面にも反映させて、より読みやすく、より充実した内容となるよう頑張っていきたいと思います。
ご意見、ご感想などぜひお寄せください。
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