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■2001年4月23日発行 春季号(第2号)■

医療連携コーナーの開設
医療連携コーナー
選ばれる病院を目指して
脳ドックのご案内
脳神経外科で診ている症状とは?
脳神経外科シリーズA
最新鋭MRI装置「ECLIPSE」導入のご案内
第6病棟の紹介
旬の食材を使って
薬剤師から患者の皆様へ@
外来診療担当医表
編集後記

”「医療連携コーナー」の開設”

 役割分担に基づく自己完結型から地域完結型への医療の転換が進む中、医療連携の意義は今後益々大きくなると推測されます。良好な医療連携は地道な努力の積み重ねによる深い相互理解と信頼によってのみ達成可能です。本機関紙は地域諸先生と本院との間の双方向性のコミュニケーションツールとしての役割を担うものです。本院に対する忌憚の無いご意見・ご要望をいただき、本院を更に改善して参ります。そのような趣旨で、今回から「医療連携コーナー」を設けました。 シリーズ第一回は、根上総合病院院長の奈良 高明先生にご寄稿頂きました。根上総合病院は能美郡の基幹病院であり、地域医療に精力的に取り組んでおられます。20年を越えるお付き合いを頂き、その間沢山の患者さん達が病院間を行き来して参りました。今後とも本院が根上総合病院を通じて能美郡の医療のお役に立てることを願っております。 この度、金沢医科大学前事務部長の谷 寛憲氏を本院の事務長として迎えることができ、開かれた病院づくりと医療連携が更に推進できるものと期待しております。

病院長 佐藤 秀次


"医療連携コーナー"
町立根上総合病院 病院長
奈良 高明 先生

「それぞれの専門分野を補いあって」

 金沢脳神経外科病院には日頃から大変お世話になり感謝しております。時間外の緊急時でも快くお引き受けいただき、根上総合病院としては、非常に心強い、頼もしい病院となっております。今日の高度化し、専門化した医療にあっては、一病院ですべてを完結することは困難です。
病病連携し、それぞれの専門分野を補いあって、住民の医療ニーズに応えて行くことが地域医療を守る上で大切なことと考えます。
  貴院との連携は、既に20年を越えているように思います。角家暁先生が金大第1外科で私の大先輩であったことから応援をお願いして以来続いているものです。その間、いろいろありましたが、今では当院の大切な関連病院の一つとなっております。
  今度、当院内科のスタッフが大きく変わりました。 今後はより一層の連携強化、ご指導が必要になるものと思われます。よろしくお願いいたします。


"選ばれる病院を目指して"

 高齢化社会が進むなかで、昨年4月から介護保険制度がスタートし、また、この3月には医療制度が一部変りました。このように社会の変化とともに制度が大きく変るなかで、当院としては、医療制度や介護制度がどのように変ろうとも「患者の皆様にとって良い医療・良い介護とは何か」、「地域の専門病院としていかにあるべきか」を常に病院運営の中心に据えながら、地域に根ざした脳神経外科の専門病院として、急性期から慢性期までの一貫した医療を提供していきたいと考えております。
  具体的には、ハード面においては、この4月に更新した最新鋭のMRIをはじめとして、CT、デジタル血管撮影装置など専門病院としての機器の整備・充実に努めながら療養環境の充実にも努めております。また、ソフト面においては、24時間切れ目のない医療を提供するため、救急患者の24時間受入れ、土曜日の無休診療、金曜日の午後7時までの夜間診療、紹介患者の積極的な受け入れなどに努めながら、思いやりのある看護、思いやりのある接遇など、温かい医療の提供に努めております。
  そうは言いましても、まだまだ至らぬことが多々あると思います。今後とも一層の努力をいたして参りたいと思いますので、患者の皆様や地域の医療機関の先生方の忌憚のないご意見が頂ければ幸いに存じます。
  今後の取り組みとしては、逆紹介を前提とした病・診、病・病連携のシステム創りを当院の中心課題の一つとして考えております。今後とも “いつでも、誰にでも、温かい医療を提供する病院”として患者の皆様や地域の医療機関から選ばれる病院となるよう努力いたす所存ですので、よろしくご支援下さいますようお願い申し上げます。

事務長 谷 寛憲


”脳ドックのご案内”

 脳卒中とは脳が前触れもなく突然病気になるという意味で、突然半身不随や言語障害が現れたり、時によっては急速に死に至ることもあります。 突然襲ってくる病気のため、発病を予測することは不可能です。 しかし、脳卒中になりやすい体質や脳血管の状態を調べ早期に対策をたてることは可能です。このための検査を行うのが脳ドックです。
 脳卒中は脳出血、脳梗塞、くも膜下出血の3種類が主なものです。このうち、脳の中に出血する脳出血と血管が詰まる脳梗塞は動脈硬化が主因です。 動脈硬化を促進する因子として、高血圧、糖尿病、高コレステロール血症、喫煙、肥満などがありますが、脳ドックではこれらの危険因子がないかを調べ、さらにMRI装置を用いて症状を出していない脳梗塞や脳腫瘍の有無、脳血管の動脈硬化の程度を検査します。 くも膜下出血は脳の表面に広範な出血を生じ突然意識障害を起こしたり、呼吸が止まったりする恐ろしい病気です。 くも膜下出血は危険因子がなく全く健康な方を襲うこともあります。 これを防ぐためにMRIを用いくも膜下出血の原因となる脳動脈瘤がないかを探します。 脳動脈瘤は出血を起こす前に発見でき、処置されればくも膜下出血は防げます。
 当院での脳ドックは約3〜4時間で終わります。健康に自信のある方もぜひ脳ドックを受診し脳の健康管理をして下さい。

MRI画像

脳神経外科部長 脳ドック室長 山本 信孝


”脳神経外科で診ている症状とは?”

 脳神経外科は、脳や脳血管の疾患のみを扱う診療科と考えられがちですが、脊椎、脊髄、さらに末梢神経の疾患も治療します。
 つまり、頭から手や足の指先に至るまで神経に関する全ての病気を取り扱うわけです。 脳神経疾患の治療の遅れは、しばしば重篤な後遺症を残すことになります。 従って、早期診断、早期治療に留意しなければなりません。

【こんな症状に心当たりはありませんか?】
●目まいがし、吐く。
●目が閉じにくい、顔が歪んだ。
●耳鳴り、難聴がある。
●まぶたが下がり、上がらない。
●ふらつきがある。
●目がとび出してきた。
●頭や顔が痛い。
●目が見えにくい、二重に見える。
●頚、背、腰が痛い。
●意識が無くなった。
●最近、急にボケてきた。
●顔、手、足などがしびれる。
●声が出にくい、しゃべりにくい。
●手、足などに力が入らない。
●むせやすい。
●顔や口がかってに動く。
●顔や手などに痙攣が起きる。
●小便、大便の失禁がある。
●体の筋肉が痩せてきた。
●歩きにくい。


”脳神経外科講座シリーズA”

【腰部脊柱管狭窄症】

 腰部脊柱管狭窄症は加齢に伴う脊椎の変性により、脊柱管内に収められている馬尾や神経根などの神経組織が圧迫を受けて症状を呈する疾患です。
 脊柱管狭窄の原因には、椎間板の膨隆や椎間関節の肥大、黄色靭帯の肥厚などがあり、さらに脊椎分離症や辷り症が関係することもあります。本症は加齢と共に増加し、老年期に多い疾患ですが、先天的に脊柱管の狭い人では若年で発症する傾向があります。
 本症に特徴的な症状は間欠性破行です。間欠性破行は、歩行時に発現する下肢のしびれや痛み、脱力のために歩行の継続が困難になりますが、しゃがんだり、坐る事によって症状は速やかに消失し、歩行が再開できることからこう呼ばれます。ある時期までは腰を前に曲げて歩くことで間欠性破行に対処できますが、進行すると患者さんの日常生活は著しく制限されます。また、椎間板ヘルニアで見られるような坐骨神経痛に悩まれる患者さんも少なくありません。
 腰部脊柱管狭窄症の診断は、脊髄造影やCTスキャン、MRIなどから行いますが、どの神経組織が脊柱管のどの部位で、何によって圧迫を受けているかを正確に診断することが治療上重要です。
本症は加齢に伴う進行性の疾患であることから、高度に狭窄が進み、症状の悪化した患者さんでは薬物治療や理学療法は無効であり、手術治療が必要になります。
 本院では、手術顕微鏡下で正常組織をできるだけ温存した低浸襲の神経減圧術を行い良好な結果を得てきました。術後2〜3日の早期離床と2〜4週間の早期退院が可能です。手術合併症は殆どないことから、保存的治療が無効な腰部脊柱管狭窄症に悩まれている方は是非ご相談下さい。

n_kouza

病院長 佐藤 秀次


”最新鋭MRI装置ECLIPSE導入のご案内”

 いよいよこの4月より待望の新型MRI『エクリプス1.5T』が稼働しました。高速、高出力の傾斜磁場システムと超高速CPUにより精細な画像がいち早く提供できるようになりました。
 従来のMRIではMRAや脊髄の横断像などにやや弱点がありましたが、これも遥かに高い次元でクリアすることが出来ました。又、超急性期の脳梗塞に有用なディフユージョン(拡散強調画像)や脳血流の定量化に有用なパーヒュージョン(潅流強調画像)、脳の機能を画像化するファンクショナルイメージング(脳機能撮像)等の新しい検査が加わったことにより、当院の画像診断はまさに新世紀に入ったといっても過言ではありません。
  当院の通常検査や脳ドックはもとより、検査依頼をして下さった病院・診療所の医師の皆様にも 高精細で広範囲の画像情報を提供できることを我々放射線部スタッフは誇りに思い、喜んでいる次第です。

最新鋭MRI装置

放射線部技師長 前田 利之


”第6病棟の紹介”

 6病棟は一般病棟で、NCU8床、個室8床、大部屋44床があります。
3月の平均在院日数は21日で、急性期の患者様と脳血管後遺症による慢性期や感染症の患者様が入院しております。毎日が入退院の対応や急変等に追われる中を看護婦達は、もっと患者様にゆっくりと接したいと思いながら働いています。
  病院理念に準じて今年度の当病棟の目標は、@患者中心の看護を提供するA安全・安楽な入院生活を提供する事です。
  今年の1月より、看護体制も変えて、皆、心機一転し努力している最中です。このパワーが患者様にも伝えられ、回復への近道となれる様に6病棟のスタッフ一同がんばりますので他部署の方々も応援・協力をよろしくおねがいします。

6病棟師長 銭谷 洋子


”筍と肉団子の炊き合わせ”

〜材料〜
鶏挽肉・・・・・300g
卵・・・・・1個
生姜・・・少々
みりん・・・・大さじ1/2
醤油・・・・大さじ1/2
片栗粉・・・・・・小さじ2
筍・・・・400g
生蕗・・・・・150g
※1出し汁・・・・3/4カップ
   ・砂糖・・・大さじ2
   ・醤油・・・大さじ2
※2出し汁・・・・1+1/2カップ
   ・酒・・・大さじ2
   ・みりん・・・大さじ2
   ・塩・・・小さじ1
   ・薄口醤油・・・少々

長い冬からの目覚めの手助けをするかのように、春の食材には香りの強いものが多いですね
  ふきのとう、木の芽、たらの芽、蕗、筍などは食卓に乗るだけで春の訪れを知らせてくれます。
  今回は、筍を使った料理をご紹介します。地元金沢には旬の産地があるので、新鮮な筍をふんだんに使って旬を楽しみましょう。
〜筍の茹でかた〜
  穂先を少し切り落とし、縦に1本深い切込みをいれます。
  一つかみの米糠と赤唐辛子を2本ほど入れ、筍が十分かぶる位の水を入れ茹でます。
  竹串がスーっと通ったらそのまま冷やします。
  米糠が手に入らない場合は、濃い目の米のとぎ汁を利用してもよいです。〜作り方〜
@鳥挽肉に卵、みりん、醤油、生姜のおろし汁、片栗粉を加えよく捏ね、小さな団子にまとめます。
A鍋に※1を入れて煮立て、肉団子を弱火でゆっくり煮含めます。
B筍を一口大に切り、Aの煮汁で煮含め、汁がたりない場合は出し汁をたしてください。
C蕗は塩を多めにふって板ずりし固めに茹で、皮をむきます。煮立てた※2の中に入れ、一煮立ちさせます。煮汁の中でゆっくり味をふくませます。
D肉団子と筍・蕗を盛り、木の芽を添えます。

〜使用食材の効能〜
◎筍(たけのこ)
筍の食物繊維は不溶性のセルロース、へミセルロースとリグニンです。
これらの食物繊維が水分を吸収して膨張することにより便の量が増え、腸の働きを活発にします。この働きが便秘解消の手助けになるわけです。更に水溶性の食物繊維を補うを効果があがります。
水溶性の食物繊維を含む食品は、海草や茸類、こんにゃくなどです。

栄養部


”薬剤師から患者の皆様へ@ 〜 くすりは使用法を守り正しく使いましょう 〜”

●医師から「くすりを出しておきますから様子を見ましょう」といわれたことはありませんか?
●様子を見る、という言葉には、処方した薬の効果がどれだけあるかを確認したい、という意味があります。
●くすりの効果を正しく判断するには、患者さんがくすりの使用法を守り正しく使うことが前提となります。もし、患者さんが誤ったくすりの使い方をして効果が得られなかったり副作用を引き起こした場合、医師は、その情報をもとにくすりを追加したり、別のくすりに変更したりします。その結果、かえって症状を悪化させたり、思わぬ副作用が発生して治療そのものに支障をきたす可能性がありあます。
●くすりは、正しく使ってこそ効果が十分に発揮され、医師に正確な情報が伝わります。情報が正確であれば、医師は的確な判断ができ、正しい治療が行えるわけです。
●くすりについて十分理解した上で、使用法を守り正しく使うことが、患者さんにとってなによりも大切なことなのです。
【くすりについて疑問をお持ちの方は、何でもお気軽に薬剤師にご質問して下さい。】


”外来診療担当医表”

外来診療担当医表

2001/4/2付

受付時間

 

午前
8:30〜
11:30
(土曜〜11:00)

1診

院長

院長

梅森

院長

山本

院長

2診

梅森

山本

山本

竹内

梅森

担当医は
決まって
おりません

3診

山本

竹内

角家

 

4診

 

 

内科

循環器

脊椎外来
院長

午後
1:30〜
4:00

1診

竹内

担当医は決まっておりません

飯田

北川

赤井

※土曜日の院長診察は第1.・3のみ

4診

循環器

内科

 

 

 

 

脳ドック
山本

 

脳ドック
梅森

 

 

手術日

手術日

5:00〜7:00

※(月)山本部長の診察は初診患者さんを担当します。

夜間診療
梅森

 


”編集後記”

 今回、春季号では医療連携コーナーを新設できたことが成果でした。今後はさらに読者の皆様のご意見が掲載できればと思っていますので、 ご感想など何でもお寄せいただければ幸いです。よろしくお願いいたします。