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■ふれあいバックナンバー■
■2008年1月25日発行 冬季号(第29号)■
■新年に思う
■外来診療予約制試行のお知らせ
■椎間板ヘルニアでお悩みの方に朗報!「MD法」で人生<幸せと喜び>を
■脳卒中医療が広域化
■登録医療機関紹介コーナー
■患者さんコーナー
”新年に思う”
昨年は食品の安全性に対する信頼を大きく揺るがす事件が相次ぎました。ミート・ホープ、赤福、白い恋人、船場吉兆などです。大手の食品会社においても偽装が組織的に行われていたことはただ驚くばかりです。消費者の健康に直結する食品会社のモラルがそこまで低下していたのかと憤りさえ感じます。どうして、このような事件が後を絶たないのか。それは企業理念を踏み潰す利益第一主義が人心に蔓延しているからにほかなりません。耐震構造偽造も同質の問題です。消費者を裏切ってでも己の利益を上げることに血眼になる経営者と善悪のけじめをつけずに盲目的に従う社員が存在する限り、この種の犯罪は今後も起こり続けるでしょう。
私ども医療者はこれを対岸の火災視せずに、自らを律し、医の倫理に基づいた医療を提供していくことを再確認する必要があります。患者さんと私ども医療者がしっかりと手に手を取って、信頼と満足の医療を実現していきたいと、新年にあたり改めて決意したしだいです。

病院長 佐藤 秀次
”外来診療予約制試行のお知らせ”
平成20年2月1日(金)より、外来診察の待ち時間短縮を目的として、再来の患者様につきましては、次回診察の予約制を試行いたします。
(予約方法)
2月1日以降の受診の際、担当医と患者様とが相談の上、次回の診察日時を決定し、予約票をお渡しいたします。
”椎間板ヘルニアでお悩みの方に朗報!「MD法」で人生<幸せと喜び>を”
対談 佐藤 秀次(病院長・医学博士) × 横内 正(インタビューアー)

横内 椎間板ヘルニアの新しい手術で高い評判を受けておられる金沢脳神経外科さんですが、まずは佐藤院長が確立された画期的な手術法の話からお聞かせ下さい。
佐藤 では、DVDをご覧頂きながら話を進めてまいりますが、今流れている映像が顕微鏡下で行なっている手術の様子です。これはアメリカで開発された別名「MD法」と呼ばれる手術法でして、国内でこの技術を応用した手術を行なっているところはまだ少ないと思います。
横内 腰の後ろの部分をわずかに切開するだけなのですね。
佐藤 その部分から直径16ミリの筒を患部まで挿入します。そして手術用顕微鏡下で神経を圧迫している部分を摘出します。
横内 どれくらいの手術時間が?
佐藤 1時間弱です。出血量も10t程度で済みますし、手術後は翌日から歩けます。
横内 それはすごいですね。ヘルニアと聞くと整形外科でかなり大掛かりな手術を受ける必要があると思っていました。
佐藤 整形外科では内視鏡を用いた手術が主流です。
横内 それに脳神経外科で椎間板ヘルニアの手術が受けられるというのは初耳です。
佐藤 脳神経外科では脳や脊髄など中枢神経と、更には腰から下、手足までの末梢神経を扱います。ですから腰の骨の中に存在する神経の外科的治療も脳神経外科の治療の対象領域なのです。骨というのはある意味で神経を保護する器です。整形外科ではこの器の治療に重点を置きますが、脳神経外科では神経を扱うことで痛みの除去や歩行回復を図るわけです。
横内 普通は腰痛だと整形外科の門を叩きます。そこで脳神経外科を紹介して下さったらいいのですが、やはり情報をどう入手するかがとても重要なのでしょうね。
佐藤 当院も最初はロコミで患者さんが集まってきました。その後、ホームページを開設したことで全国各地からの問い合わせが増加し、腰椎椎間板ヘルニアだけでなく頚椎椎間板ヘルニアの手術を希望する患者さんも増えています。
横内 頚椎ヘルニアも顕微鏡下手術が可能なのですか。
佐藤 ええ、術後は首の固定用カラーも不要で翌日から起きて過ごせますし、二週間で退院したら仕事にも復帰できます。
横内 肉体的、精神的、経済的に患者さんに利益の大きい手術法と言えますね。院長がこの手術を始められたのはいつ頃からですか。
佐藤 当院で顕微鏡手術、「MD法」の手術を開始したのは平成14年12月からで、現在では手術例が1000件を超えました。患者さんが全国から来られて1日2例、午前と午後に手術していますが、来年3月まで予約が詰まっています。
横内 高齢者の手術も。
佐藤 高齢の方の場合、入院期間が長引くと足腰の力が弱まるだけでなく認知症の症状が出る心配もあります。「MD法」なら体の負担も軽く、早く退院できますから高齢者にとっては朗報の手術法と思います。
横内 また、こちらでは高齢化が進む地域にあって病診連携も進めておられるとか。
佐藤 当院は開院以来、脳外科に特化した診療を重ねてきましたが、病診連携の絆が強く保たれてきたことで患者さんを救えた事例が数多くあります。ヘルニアの「MD法」による手術に関して当方から情報を発信し、地域の医師のご理解、ご協力を仰ぐ中でその絆はますます太くなっています。
横内 私も腰痛持ちとして今から予約を入れたくなるお話です。目下の課題は?
佐藤 脳神経外科専門病院として当地で開院したのが昭和55年で、私はその翌年からこちらに赴任して今日に至っています。当院はもともと地域の脳卒中患者さんを多く受け入れてきた病院で、現在も年間500名を超える患者さんを抱えています。この分野は副院長以下、優秀なスタッフがいて先駆的な治療にも取り組んでいます。私の専門はクモ膜下出血や脳梗塞などの外科的治療でしたが、「MD法」を扱うようになってからはヘルニア手術が主業務となりました。また、この手術法を獲得する後進を育成することが目下の急務ですが、若手の希望者が激減しており、後進の育成を急がねばと思っています。せっかくヘルニアの痛み、苦しみから患者さんを解放できる画期的な手術法が確立されたわけですから、歯が痛くて歯医者に行くのと同じ感覚で患者さんが当院へ来て下さって、痛みや苦しみのない生活をエンジョイできるそういう治療ができる人材を増やしたいと夢見ています。
横内 院長の技術が受け継がれますよう期待しています。今後もますますのご尽力を続けて下さい。
※この対談は、轄総ロ規格社発刊の月刊誌「国際グラフ」1月号の「ドクター訪問」に掲載されました。今回、国際規格社様のご好意で当季刊誌に掲載を許可していただきました。なるべく、原文に忠実な形で再レイアウトをしてあります。

”脳卒中医療が広域化”
平成19年の当院への救急車による搬送件数が660件を超えました。これは、5年前に比べて約63%の増加であり、年率で12.6%伸びていることになります。また、1日当たりの比較では5年前の1.1台に比べ1.8台となっており、救急搬送されて来る地域も広域化してきています。
特に最近のデータでは、従来、搬送件数としては決して多くなかった能美市、小松市及び加賀市からの搬送件数が急激に増えています。
これらの地域から平成17年に搬送された件数は、能美市67件、小松市5件、加賀市0件でしたが、平成19年には、能美市79件(18%増)、小松市21件(420%増)、加賀市14件となっています。
しかも、特徴的なのは、これら地域からの搬送患者の約60%が脳卒中の急性期患者で占めていることです。
当院としては、このような急激な変化をもたらした主な要因として次のように考えています。
1.当院は脳卒中患者については 24時間体制での受け入れが可能で、しかも、発症後3時間以内の脳梗塞患者には、組織プラスミノーゲンアクチベーター(t- PA)の静脈内投与による急性期血栓溶解療法が行えること
2.当院には、急性期の脳卒中患者を集中的に治療する県内初の専用病室(脳卒中ケアユニツト・6床)を有していること
3.県南地域の基幹病院における救急医療体制が変化したのではないか
以上のことから、今後は、当院の脳卒中医療を中心とした救急医療に対する地域からの期待が大きいことを踏まえ、今秋竣工する予定の新病院のなかにもハード・ソフトの両面において、具現化するよう鋭意努力いたして参ります。
事務長 谷 寛憲
”登録医療機関紹介コーナー”
真田医院(内科)
白山市布市1丁目131
院長 真田 陽 先生

“地域に根ざしたホームドクター”
今回ご紹介する先生は、旧松任市を中心にホームドクターとしてご活躍されている真田先生で、休診日が日曜・祝日のみと多忙な中、貴重な時間を割いてお話を聞かせてくださいました。
真田医院は、松任警察署や松任郵便局がある恵比寿通りにあり、昭和35年に先生のお父様が開業され、平成4年に後を継がれました。
先生は、現在24時間対応可能な在宅支援診療所として、高血圧・高脂血症・糖尿病などの生活習慣病や老人性疾患の治療を中心に専門病院や訪問看護師、ケアマネージャーなどと連携して、地域の方々の健康管理に努めておられます。
在宅支援診療所についておたずねしますと、とても穏やかな口調で「電話があれば往診には必ず行きますし、私はお酒を飲みませんから夜間でも大丈夫ですよ。」とおっしゃいました。
また、先生の医院は、新薬等の開発に必要な治験審査委員事務局としての役割を担っており、開発協力にも尽力されて
います。
多忙な先生のご趣味は、月に1回程度の写真撮影と愛犬(トイプードル)の散歩だそうです。
先生から、当院との連携について「対応や検査が早くて助かっています。」とのお言葉をいただきました。
この取材を通して、これからも当院としては、地域に根ざして、患者様が安心して在宅生活が出来るよう地域の医療・福祉機関との連携を実践されているホームドクターの期待に応えるべく、更なる努力が必要とを痛感した次第です。
[略歴]
昭和54年 日本医科大学卒業後、
金沢大学第1内科入局
富山県立中央病院など金沢大学系列病院を経て
平成4年11月より真田医院開業
[登録専門医等]
日本内科学会認定内科医
日本糖尿病学会糖尿病専門医

”患者さんコーナー”
“金沢脳神経外科病院の先生、看護師さんへ”
私の父の病気を治していただきまして、ありがとうございました。私の父は、長年腰痛に患われていました。中国にいた時、色々な治療をしました。漢方薬も試しましたが、腰痛が改善するどころか、年々悪化する一方でした。日本に来る前、両足のしびれと痛みがひどくなり、歩行困難な状態になり、もうこの病気は治らないと父は諦めました。
私は、日本でこの病気が治るかもしれないと思って、父を日本に呼びました。ある先生の紹介で、金沢脳神経外科病院にきました。院長先生に診ていただき、脊椎管狭窄症で、手術でしか治らないとわかりました。
父は手術に対して恐怖心を抱いていました。田舎で、手術しても治らない周りの人のことを見ていたからです。私は、院長先生の手術で同じ病気を持つたくさんの人が治ったことと今回の手術がMD法という進んだ技術で行うことを、父に説明しました。父は納得し、手術を受ける事にしました。私の父が安心して手術を受けるため、院長先生は何回も父に病状や手術の方式などを説明しました。麻酔の先生も日本語の分からない父のため、何回も私と打ち合わせし中国語を覚えました。
手術後、父は順調に回復し、手術前の症状も消えました。入院の間、日本語の出来ない父と会話できるよう、6階看護ステーションの看護師さんは、簡単な中国語を勉強し、きめ細やかな看護をしてくれました。おかげで、父は順調に回復しています。
父は、今自分の第2の人生の始まりだ、これからがんばれると喜んでいます。先生の的確な診断と超人の技術と看護師さんの看護なくしては父の病気が治らないと思います。本当に心から皆様に感謝しています。ありがとうございました。
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