■トップページ>>■トピックス【当院の掲載記事のご案内】>>■雑誌 |
|||
|
|
|||
■ホスピタウン No.155■ ★小さな孔を開けるだけのMD法でヘルニアを安全に切除 椎間板ヘルニアの治療に適した診療科といえば、整形外科をイメージする患者が多いが、金沢脳神経外科病院の佐藤秀次院長は、「神経機能が障害を受けているかどうかが治癒のカギを握っています」と、脳神経外科との密接な関連性を強調する。 同院では、毎週金曜日の午前中に脊椎専門外来を開設。頚椎や腰椎の椎間板ヘルニアや脊柱管狭窄症などの治療を行っている。症状の軽い患者には牽引や温熱などの保存的療法を実施しているが、痛みが治らない患者には、MD法と呼ばれる顕微鏡を用いた体にやさしい手術を導入しているのが特徴だ。「MD法とは、約20mmという非常に小さな皮膚切開を行い、顕微鏡下で拡大した立体的なモニターを見ながら安全にヘルニア を切除する手術方法です」と佐藤院長。従来のヘルニア摘出手術は50oほどの皮膚切開が必要だったため、筋肉の剥離が多く、術後の回復も遅かった。だが、この治療法は小さな孔を開けるだけなので、患者の体への負担が少ないうえ、回復も早い。また、縫合しないため切開痕がほとんど日立たず、手術時間も約1時間と従来の手術方法の約半分ですむのだ。
このMD法を3年前に導入した理由として佐藤院長は、「早期の社会復帰をめざしているからです」と、患者のQOLの向上を挙げる。高齢社会を迎えた現在、ヘルニアで苦しむ高齢者が気軽に外出できないことを憂慮し、一日も早く元の日常生活が送れるように治療を施している。 しかし、手術を受けることに不安を抱く患者も多いことから、「痛みが治らない理由と、術前・術後の経過を明確に説明し、患者さんに安心して手術を受けてもらっています」と、佐藤院長はインフォームド・コンセントを重視している。また、手術を受ける患者すべてに、MD法の詳細な説明を記したCD−ROMを無料配布するサービスを開始。家族にも術後のリハビリ方法についてのアドバイスを行っている。「ヘルニアの痛みで悩んでいる患者さんに、MD法の効用をもっと知ってもらいたい」と語る佐藤院長。地域住民や近隣の連携先クリニックなどにもこの手術方法の広報を行い、さらなる普及に努めている。 |