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地域住民の方々は、24時間、365日安心して生活できる医療環境を求めています。今日、救急患者のいわゆるタライ回しは県内では、ほとんど耳にすることはなくなりました。その点は大きな進歩です。しかし、救急医療の中身、すなわち質的評価になると点数は厳しくなるでしょう。とりわけ、夜間や休日などの救急体制は理想にはまだまだ遠いというのが現状です。なぜなら、救急患者の外傷や疾病は多種多様であるにもかかわらず、それらに迅速かつ適切に対応するための医療機関の体制はまだまだ不十分であるからです。
救急医療の将来を見るなら、楽観できない状況があります。国が進める医療制度改革は救急医療の担い手である病院数の減少を招き、本年度から施行される新研修医制度は医師充足をさらに困難にさせます。これらは限られた病院への救急患者の集中化とマンパワー不足をもたらすことが予想されます。全国的には既に診療科の閉鎖に追い込まれた病院が増加し始めており、対岸の火事(たいがんのかじ:自分には関係がなく、なんの苦痛もないこと)と見ることは危険です。
24時間切れ目のない救急医療を提供することの困難な時代は今しばらく続きます。しかし、事情はどうであれ、救急患者は絶え間なく発生し、適切な治療を求めています。本院では、常に専門医が緊急事態に備え待機しています。病院側の事情で救急対応が遅れるということが起こらぬよう医師を始めとして全職員がさらに鋭意、努力して参る所存です。 最後に強調したいのは、地域の救急医療は単一の病院で担えきれるものではなく、良好な病・病連携や病・診連携があって始めて成り立つものであることです。
病院長 佐藤 秀次
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