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■慢性硬膜下血腫■

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 硬膜の下に急速に出血が起きると脳が強く圧迫され生命にかかわることも少なくありませんが、ゆっくりと血がにじむように出血してくることがあります。
  脳振盪を伴わない程度に軽く頭を打撲してから、あるいはそのような経験がなくても、だんだん頭痛が強くなる(特に午前中)手で細かい作業が出来ない、歩きにくいなどの症状が出てきたり、会話がとんちんかん、記憶力が急速に悪くなるなどの現象が出てきた場合にはCT、あるいはMRIで検査をする必要があります。硬膜と呼ばれる脳を包んでいる膜と脳の間にゆっくりと血液がたまってくる慢性硬膜下血腫である可能性があるからです。
  治療としてはステロイドホルモンにより内科的に治療することも可能な場合がありますが、時間がかかり急速に悪化することもありえるため、通常は発見されたらすぐに手術を行ないます。手術といっても局所麻酔で直径1p弱の小さな孔を頭蓋骨にあけ、そこから血腫内に細いチューブを挿入します。一晩かけてゆっくりと血液を流しだすとそれで治ってしまうことがほとんどです。なかには再貯留してきて手術を2回以上しなければならないこともありますが、ほぼ100%治癒します。
  進行は比較的ゆっくりしていますが、時に急速に症状が悪化することもありますのでおかしいと思ったらすぐに検査を受けなければなりません。急速に痴呆症状が進んだ場合もこの疾患である可能性があります。


左側の白い部分が出血です。