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■急性硬膜外血腫■

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 頭を打ったから心配で調べて欲しいと言われ来院される方がおられます。受傷直後にはなんともなくても時間がたってから症状が出てくるということがあるからです。 ただ、頭部外傷の場合注意が必要なのは6時間程度でそれ以降に急激に異常が現れることはまずありません。 このような典型的経過をとるのが急性硬膜外血腫とよばれる状態です。 普通、頭蓋骨は約1.5m程度の高さから落ちると骨折を生じます。 頭蓋骨の下には髄膜の一種の硬膜がありその表面の動脈が骨折に伴い損傷を受け出血を生じることがあります。 すると脳そのものには損傷が無いため一時的に脳振盪を起こすことはあっても意識障害はすぐには現れません。 しかし、時間とともに出血量が増えると血腫により脳が圧迫され意識が悪くなったり麻痺を生じたりします。 これが起きるのが6時間程度で、緊急に血腫をとる手術が必要になります。 人の背の高さ程度から落ちた衝撃を受けた場合、例えば転倒して後頭部を打撲したとか肩車をしていて子供を落とした等の場合には緊急に受診する必要がありますが、打撲して1日以上経過して異常が無ければ特に心配する必要はありません。ただ、数週間後には慢性硬膜下血腫とよばれる病気が発生することがまれにあります。これについてはあらためて解説いたします。


凸レンズ状の白く見える部分が血腫。
脳が圧迫され形がゆがんでいます。