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■高血圧性脳出血とは??■

 脳出血とは脳の細い動脈が破れて脳内に出血した状態です。原因の多くは高血圧です。 ここでは高血圧性脳出血について説明します。

高血圧は長い年月をかけて、脳内の小動脈に動脈硬化を進め、さらに動脈を脆弱(ぜいじゃく:組織などがもろく弱いこと)化します。その結果、動脈は高い血圧に耐えられなくなり破綻(はたん:やぶれほころびること)します。過労や興奮、運動などによる急激な血圧上昇が出血の引き金になります。

■症状■

 症状は出血の部位と程度によって異なります。脳出血は出血部位から、

・被殻出血
・視床出血
・尾状核出血
・皮質下出血
・小脳出血
・脳幹出血

などに分けられ、それぞれに特徴があります。
いずれの部位であれ、大出血であると患者は急速に意識障害に陥り、死に至ります。出血の少ない場合は、部位に応じて、言語障害、片麻痺、知覚障害、複視、視野障害、運動失調などが発現します。

■診断■

 CT(下図)、MRIで行います。 

頭部CTスキャン
被殻の小出血
被殻の大出血

■治療■

 薬物治療と手術治療があります。

 薬物治療:薬で血圧や脳圧を下げる治療
 手術治療:脳内血腫を除去する治療

 手術治療ではさらに定位脳手術(頭蓋骨に小さな穴をあけ、細い管を挿入して血腫を吸引除去する)と開頭手術に分かれます。一般的には、小出血に対しては薬物治療、生命にかかわる大出血に対しては手術治療を行います。定位脳手術か開頭手術かの選択は専門的な判断で行います。病状安定後は、機能障害に対するリハビリテーションを行います。

■予防治療■

 高血圧のコントロールが重要です。塩分を控え、肥満を防ぎ、寝不足・過労を避けるとともに、降圧剤の服用が必要です。高血圧は症状の有無で治療するのではなく、血圧を正常化して、心臓や脳の合併症を防ぐことが目的です。